【インタビュー】「しろときいろ~ハワイと私のパンケーキ物語~」横浜流星、最強武器の肉体を今は封印…「青春、恋愛ものがちゃんとできるようになりたい」

2018年3月14日 / 09:56

 そんな横浜自身もサクセスストーリーを紡いでいる真っ最中。今年は、ジャニーズグループKing&Princeの平野紫耀が主演する恋愛映画『honey』に主人公のクラスメイト・三咲渉役で出演する。

 ドラマと映画でダブル実写化するラブストーリー『兄友』では、友人の妹に恋する西野壮太役で主演、男子高生4人の青春物語を描いた映画『虹色デイズ』では、片倉恵一役で佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、中川大志、高杉真宙ら、今が旬の若手俳優とカルテット主演するほか、現在は2本の配信ドラマに出演中だ。

 ブレークの兆しありと思えるが、当の本人は「いやいや、ないです(笑)」と意外な反応。10代の頃は同世代の俳優と比べたり、焦燥感に駆られたりしたこともあったという。しかし、今は「自分は自分だし、地道にコツコツと、一つ一つのミッションをがむしゃらに乗り越えていきたい」と意気込みを語る。

 「最近は、作品の中での自分の立ち位置や役に関して真剣に考えられるようになりました」と変化も明かすと、「監督やプロデューサーから『流星にこの役をやってもらってよかった』と言ってもらいたいし、見ている方の目にも魅力的に映るような役者になりたい」と言葉に力を込めた。

 謙虚な姿勢の横浜だが、極真空手の有段者で、中学3年生のときには世界大会で優勝した経験を持ち、身体能力の高さを競うスポーツバラエティー番組では、名だたるアスリートタレントとしのぎを削ったこともあったことから、アクション俳優としての活躍も期待せずにはいられない。

 近頃は空手の練習はしていないそうだが、毎日の筋力トレーニングは欠かさず、時間があればキックボクシングのジムにも通い、マッスルボディーと体力作りに余念がないというが、当の本人は「偏らずに、どんな役でもできる俳優」を目標に掲げ、「湊かなえさんの作品が大好きなので、サスペンスやミステリーで殺人者やダークな役をやってみたい」と語り、目を輝かせた。

 とはいえ、それは先の話で「まずは青春ものや恋愛ものがちゃんとできるようになりたい」と等身大の役から演技を磨き、徐々に振り幅を広げたていきたいという堅実な思いを口にした。

 そして、自身の大きな武器でもある肉体を使ったアクションも「いつかやってみたい」と声を弾ませる。恋愛、青春、ミステリーにアクションまでこなせる俳優となれば、向かうところ敵なしか。枠にとらわれずに躍動する横浜の将来が楽しみだ。

(取材・文・写真/錦怜那)

(C)JOKER FILMS INC.

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