【インタビュー】「生中継!第90回アカデミー賞授賞式」すみれ 「世界で戦わなきゃ!」みなぎる闘志でローラのハリウッド進出も後押し

2018年2月21日 / 13:22

 世界最高峰の映画の祭典「第90回アカデミー賞授賞式」のレッドカーペット・レポーターに起用された女優で歌手のすみれ。“映画オタク”を自称し、昨年はハリウッドデビューを果たしたすみれが、大役を任された喜びとともに、日本のみならず海外でも活躍するエンターテイナーとしての熱い思いを語った。

■ヘアメイク 山口恵美 氏 ■スタイリスト 岸本佳子 氏

 幼い頃からテレビで見ていた授賞式に携われることに、すみれは「びっくりです。こんな私でいいの?と思いました」と目を丸くすると、「いろんなスターに会うと緊張も興奮もあふれ出るだろうから、どう心の準備をしていいのか分からない。私にできるのかな…」と不安をのぞかせた。

 しかし、「日本に来て6年がたつけど、ハワイで育ったから、日本語がまだたどたどしいので、英語でできることにはホッとします」とし、「華やかなファッションについてや、映画や芝居に対する質問もチャンスがあればさせていただきたいです」と意気込みを語った。

 中でも楽しみにしているのは、メリル・ストリープとジェニファー・ローレンス。メリルは5年ほど前に会った時に日本語の勉強を応援してくれ、女優としても尊敬していることからカーペット上での再会を熱望している。ジェニファーについては「人としても女性としても女優としても、ただただ大好きで、遠くから見るだけでもいいし、インタビューができたら泣いちゃう」とたぎる思いを口にした。

 注目作は、冷戦下のアメリカを舞台に、声を失くした孤独なイライザ(サリー・ホーキンス)と、神としてあがめられていた不思議な生物(ダグ・ジョーンズ)との恋物語をユーモアとサスペンスを織り交ぜて描いた、ギレルモ・デル・トロ監督のファンタジーロマンス『シェイプ・オブ・ウォーター』だという。

 作品賞・監督賞・主演女優賞など最多13部門にノミネートされていることに納得するすみれは「人生で一番好き。世界観がおしゃれで、音楽もダンスも、役者の演技も、本当に素晴らしくて、こんな作品は今まで見たことないし、これからも出会えないと思いました。それに、ハリウッド映画ってやっぱりすてきだなと感動しました」と声を弾ませた。

 ハリウッドに心引かれているすみれだが、昨年、人生に絶望した男に訪れた奇跡を描いた映画『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』で、男を救う精霊役としてハリウッドデビューし、名優サム・ワーシントン、オスカー女優オクタヴィア・スペンサーらと共演している。

 両親は俳優の石田純一と女優の松原千明、祖父母も俳優と元タカラジェンヌという芸能一家に生まれたすみれが芸能界に飛び込むことは必然だったともいえる。「小さい頃は歌やミュージカルが大好きで、ブリトニー・スピアーズになりたかった」と笑うと、「中学1年生で初めてミュージカルに出演したことで芝居にも興味を持つようになり、3年生の時からアクティング(演技)クラスに通いました」と振り返る。

 やがて、先生に「あなたの芝居はナチュラルね」と言われたことがきっかけで、舞台だけでなく映画やドラマも視野に入れるようになり、ハリウッドスターのホリー・ハンターやイーサン・ホークらを輩出したカーネギーメロン大学演劇学科へ進学すると、レッスンに没頭して演技力を磨いた。

 ところが、ある教師から「アジア人はアメリカではうまくいかない」と言われたように、現実は厳しく、数々のオーディションに挑むも惨敗。そんな中、初めて合格した映画が『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』だったが、「まさか受かるとは思わなかった」とすみれは驚きを隠さない。

 というのも、「アメリカでは日本人に対して頭がいいイメージがあるから、弁護士や医者、先生役とか、きつい顔の印象から悪役とかなら分かるけど、神様みたいな柔らかい雰囲気の精霊役をいただいたことにびっくりしました」と述懐した。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】3月後半の映画から『プロジェクト・ヘイル・メアリー』『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』

映画2026年3月27日

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(3月20日公開)   未知の原因によって太陽エネルギーが奪われ地球に滅亡の危機が迫る中、その謎を解明する“イチかバチか(ヘイル・メアリー)” のプロジェクトのために、中学の科学教師グレース(ライアン・ゴズ … 続きを読む

望海風斗が挑むラテンミュージカル「ただのドタバタコメディーではなく、深みを持った作品に」ミュージカル「神経衰弱ぎりぎりの女たち」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年3月27日

 望海風斗主演、スペイン映画界の名匠ペドロ・アルモドバルによる傑作映画を原作としたミュージカル「神経衰弱ぎりぎりの女たち」が、6月7日から上演される。本作は、ある日、唐突に恋人から別れを告げられた女優のぺパが、彼のアパートへ向かったことで、 … 続きを読む

戸塚祥太&辰巳雄大、ビートルズの結成初期を描いた「BACKBEAT」がついにFINAL 「今回だけのビートがそこに生まれる」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年3月26日

 戸塚祥太と辰巳雄大が出演する「BACKBEAT」が、4月17日から開幕する(プレビュー公演は4月12日)。本作は、世界的ロックバンド・ビートルズの結成初期を描いた1994年公開の伝記映画『BACKBEAT(バックビート)』をイアン・ソフト … 続きを読む

木村佳乃「私が声優をやるなら小田急線のロマンスカーがいいです」『映画 きかんしゃトーマス いっしょに歌おう! ドレミファ♪ソドー島』【インタビュー】

映画2026年3月25日

 イギリス生まれの絵本を原作に、世界中の子どもたちに愛される児童向けアニメ「きかんしゃトーマス」の劇場版最新作『映画 きかんしゃトーマス いっしょに歌おう! ドレミファ♪ソドー島』が3月27日から全国公開される。ソドー島で開かれる音楽祭のリ … 続きを読む

【映画コラム】3月前半の公開映画から『私がビーバーになる時』『ウィキッド 永遠の約束』『スペシャルズ』

映画2026年3月24日

『私がビーバーになる時』(3月13日公開)  人間の意識を動物ロボットに転送し、本物の動物たちと話すことができる技術が開発された時代。 大切な森を守るため、ビーバー型ロボットに意識を転送した動物好きの女子大生メイベル・タナカは、動物たちが人 … 続きを読む

page top