エンターテインメント・ウェブマガジン
映画には、カメラワーク、装置、衣装、いろんな部分がありますが、全ては“一つのもの”を作るためにあるのです。例えば、いくら照明が美しくても、他の何かの要素が一つでも欠ければ台無しになります。今回の映画を“的”に例えると、中心にクリーチャーがいて、その周りをカメラ、装置、衣装などが囲んでいます。そして観客がクリーチャーが存在することに違和感を抱かないように、みんなで力を合わせて作っていかなければなりません。それをまとめるのが監督の仕事なのです。
実は、オープニングとエンディングのシーンの撮影では、水は一滴も使っていません。「ドライ・フォー・ウエット」という古い演劇の手法を用いています。まず、部屋全体に煙を充満させます。次に、俳優も大道具も、全てを操り人形のようにしてワイヤでつります。そこに送風機で風を送って、水中にいるかのようにします。そしてビデオプロジェクターで水のエフェクトを投射し、カメラはスローモーションで撮ります。俳優は水中での動きのリハーサルを何度もします。ただ、バスルームのシーンだけは、実際に水中で撮影しています。ですから、今回は二つの手法を使ったわけですが、それぞれに苦労はありました。
この映画は、ラブソングのようなイメージと音で、シンフォニーを奏でているような感じにしたいと思いました。例えば、車を運転しているときに、とてもいいラブソングがかかって、ボリュームを上げて自分も歌い出すような気分を感じてほしいと思いました。
それから、この映画は、私自身の映画に対する愛を込めて作りました。ただ、それは偉大な巨匠の映画ではなく、メキシコでいうところの“日常シネマ”です。自分がどん底まで落ち込んだときに、何の気なしに見た喜劇やメロドラマやミュージカルで気持ちが上がることがあります。そういう映画にこそ、私は愛を感じます。また、そういう映画こそが観客と映画をエモーショナルな部分でつなげるのだと思います。
メキシコのきょうだいを助けると思って、ぜひ映画館に見に行ってください(笑)。
(取材・文・写真/田中雄二)
舞台・ミュージカル2026年6月27日
藤井流星が主演を務める舞台、ROLL⦅CAKE⦆TIMEが7月6日から上演される。本作は、藤井が脚本・演出の西田征史と2020年のドラマ&舞台「正しいロックバンドの作り方」以来6年ぶりにタッグを組む、完全オリジナルのハートフルサスペンスコ … 続きを読む
映画2026年6月26日
「スリラー」以降のマイケルのMVのキャリアは、「映画監督と組んで映像表現の限界を押し広げた歴史」そのものだった。 「今夜はビート・イット」(83)の監督はボブ・ジラルディ。本物のギャングたちが撮影に参加し、『ウエスト・サイド物語』(61 … 続きを読む
ドラマ2026年6月25日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。6月21日放送の第24回「軍師官兵衛」では、小一郎 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年6月25日
7人組男性グループ「IMP.」として活躍している横原悠毅が3年ぶりに単独主演を務める舞台、CINEMATIC STAGE「GINZA MIGHTY GUY」が7月6日から上演される。本作は、小林旭主演で上映された人気シリーズ映画『銀座旋風 … 続きを読む
ドラマ2026年6月19日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。6月14日放送の第23回「さらば半兵衛」では、菅田 … 続きを読む