エンターテインメント・ウェブマガジン
映画には、カメラワーク、装置、衣装、いろんな部分がありますが、全ては“一つのもの”を作るためにあるのです。例えば、いくら照明が美しくても、他の何かの要素が一つでも欠ければ台無しになります。今回の映画を“的”に例えると、中心にクリーチャーがいて、その周りをカメラ、装置、衣装などが囲んでいます。そして観客がクリーチャーが存在することに違和感を抱かないように、みんなで力を合わせて作っていかなければなりません。それをまとめるのが監督の仕事なのです。
実は、オープニングとエンディングのシーンの撮影では、水は一滴も使っていません。「ドライ・フォー・ウエット」という古い演劇の手法を用いています。まず、部屋全体に煙を充満させます。次に、俳優も大道具も、全てを操り人形のようにしてワイヤでつります。そこに送風機で風を送って、水中にいるかのようにします。そしてビデオプロジェクターで水のエフェクトを投射し、カメラはスローモーションで撮ります。俳優は水中での動きのリハーサルを何度もします。ただ、バスルームのシーンだけは、実際に水中で撮影しています。ですから、今回は二つの手法を使ったわけですが、それぞれに苦労はありました。
この映画は、ラブソングのようなイメージと音で、シンフォニーを奏でているような感じにしたいと思いました。例えば、車を運転しているときに、とてもいいラブソングがかかって、ボリュームを上げて自分も歌い出すような気分を感じてほしいと思いました。
それから、この映画は、私自身の映画に対する愛を込めて作りました。ただ、それは偉大な巨匠の映画ではなく、メキシコでいうところの“日常シネマ”です。自分がどん底まで落ち込んだときに、何の気なしに見た喜劇やメロドラマやミュージカルで気持ちが上がることがあります。そういう映画にこそ、私は愛を感じます。また、そういう映画こそが観客と映画をエモーショナルな部分でつなげるのだと思います。
メキシコのきょうだいを助けると思って、ぜひ映画館に見に行ってください(笑)。
(取材・文・写真/田中雄二)
ドラマ2026年4月28日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=木下小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=木下藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。4月26日に放送された第16回「 … 続きを読む
映画2026年4月28日
-アクションシーンは大変でしたか。 アクションを全くやってこなかったんで、それこそスーツアクターの方にいろいろ聞いたりとか、仮面ライダーG6やったらどういう動きをするのかをすり合わせてやらしてもらいました。だからほんまにスーツアクターの方 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年4月25日
内館牧子によるベストセラー小説『老害の人』が、リーディングドラマとして舞台化される。出演者は、友近と千葉雄大の二人だけ。登場人物のすべてを、二人が自在に演じ分ける。 物語の主人公は、小さな玩具屋を大企業に育てた元社長の福太郎。老いてなお … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年4月25日
小手伸也が舞台初主演を務める「俺もそろそろシェイクスピア シリーズ『コテンペスト』」が、6月27日から上演される。公演に先立ち、小手が取材に応じ、本作への思いを語った。 本作は、シェイクスピアの最後の作品「テンペスト」の設定を現代に置き … 続きを読む
映画2026年4月24日
『今日からぼくが村の映画館』(4月17日公開) 南米ペルー、アンデスの小さな村に住む少年シストゥは、風が運んできた新聞の映画広告を手にする。導かれるままにたどり着いた移動映画館で初めて“映画”を知ったシストゥは、たちまちその物語に魅了され … 続きを読む