【インタビュー】「日本をゆっくり走ってみたよ〜」濱田岳「役者人生でこんな体験はもう二度とない」バイクでの日本一周に感無量!

2017年10月31日 / 15:02

-道中で出会う個性的な人々との触れ合いも見ものですが、演じる松尾諭さん、マキタスポーツさんらとの共演はいかがでしたか。

 かなりハイペースで、1日の分量を撮り終えると即移動という感じだったので、疲れは隠し切れず、そこに「濃いキャラクターをやるぞ!」というゲストが次から次へと来るのでうっとうしかったですが、倒しても倒しても強いやつが来る空手の100人組手と思ってやっていました。でも、自分が行く先々で問題を起こす(映画『男はつらいよ』シリーズの)寅さんみたいな人だったら大変だっただろうけど、吉本は受け身で、皆さんが振り回してくれる分、やりやすくてノンストレスでした。

-吉本は思いを寄せる恵理(本仮屋ユイカ)に間違えて電話を掛けてしまってあたふたしたり、写真を隠し撮りしたりするなど恋に奥手ですが、共感できるところはありますか。

 うざいですよね。僕と吉本は違います(笑)。ただ、撮影が終わって本仮屋さんからメールをもらった時には、吉本と同じ気分になってゾワッとしました。仕事の付き合いだし、絵文字やハートマークがあるわけではないけど、本仮屋さんの太陽のような笑顔が浮かんで、じっとり手に汗をかくというか…。それは吉本の気持ちが分かった瞬間ですね!

-濱田さんはご自分を変えたいと思ったことはあるのでしょうか。

 ないですね。小さい頃から、よく言えばプラス思考、悪く言えばことなかれ主義。子どもの時は「チビ」と言われるのは嫌だったけど、今振り返ると、それを自分の“キャラ”だと思って居心地よく感じていたのかも。大人になって、声は変だし、背も低いし、どうやったら男としての格好良さや年相応の重みが出るんだ?と若さ故の焦りや不安から考えたこともあるけど、結局答えは出してないです(笑)。

-最後に視聴者にメッセージをお願いします。

 日本一周をしている映画やドラマは、このご時世ではなかなか見られるものではないので、純粋に楽しんでいただけると思います。あと、最後の回は同じクルーが撮ったの?っていうぐらいふざけた感じになっているので楽しみにしてください。吉本が(名探偵)コナンになります(笑)。

(取材・文・写真/錦怜那)

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