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NHKの大河ドラマ「真田丸」で主人公、真田幸村(堺雅人)らと共に大坂の陣に参戦した猛将、毛利勝永を演じる岡本健一。大坂五人衆として戦いに臨む勝永の気概を語る。
2年前に三谷(幸喜)さん演出の舞台「抜目のない未亡人」で初めてご一緒し、その時の公演前に三谷さんから「大河ドラマに興味はありますか」と聞かれ、「あります」と答えると、「再来年僕が書くんです」とおっしゃって。「どんな役でもやります」と答えたら、正式にオファーを頂きました。
資料や本を何十冊か読んで深めていきました。そこから分かったのは、豊臣秀吉の若いころから仕えていた父の嫡男として豊臣家に仕え、小さなころから武術や能、茶道を身に着けて文武両道で育ったということ。10代で戦場に出て、伏見城では手柄を立てました。そんなに強いのに名が残っていないのは、名を残すとか領地を増やすとか、そういうことに全く興味がなかったように思います。
かなりクールというか、根底にものすごく強い部分がある感じの人物です。
勝永だけではなく五人衆の皆が、豊臣家に恩義を持ち、日本全国から選りすぐられた武術、戦術の達人なのではないかと思います。
徳川を2回退けた真田昌幸(草刈正雄)のことは知っていたでしょうが、幸村に対して初めは見下しているところもある。でも大坂城入りして幸村が話す、周りの想像を超えた策などを聞いているうちに、乗っかろうとするようになります。
絶対勝てる自信があるのに、策を立てても上からの許可が下りずに戦えない。という時の、それぞれの行動の面白さが見どころですかね。
ちょうど撮影の前に髪の毛を長くする舞台があったので、ひげや髪の毛はそのまま地毛でやっています。撮影の時のよろいは重たくて、当時の人の体力はすごいと感じましたが、殺陣や武術の稽古やトレーニングは普段からやっていたので、今までのいろんな稽古が役に立っていると思います。
普段は(勝永のように)勇ましく振る舞っているわけでもないし、控えめに控えめに生きていますから(笑)。分からないです。
多くを語らずに戦うことで全てを知らしめる感じは、自分もそうありたいと思うところです。
現場で良い流れを作ってくれます。気合を入れて引っ張っていこうということではなく、皆のムードを引いた目で見ていてくれて安心感があります。
(大坂城のトップに位置付けられているのに)最初のころは権限が持てず、発言できない感じもありますが、信繁と触れ合うことで自我が生まれ、それによって五人衆の士気が上がってきて、秀頼の成長が頼もしくもあります。うまく描かれていると思います。
はい。大阪城のお堀や門のあたりで「ここを馬で進み、戦ったんだ」と心の中でさまざまな想像力を働かせました。一瞬でタイムトリップできました。
毎回喜怒哀楽があって、人間的な部分がきちんと描かれています。ハラハラしたりドキドキしたり、心打たれたりする場面が随所にちりばめられていて、毎回名場面がありますよね。
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