【インタビュー】『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』パトリック・デンプシー「選択の結果がポジティブでもネガティブでも、きちんと受け止めて次に進むのがブリジットの魅力」

2016年10月28日 / 16:10

 等身大のヒロイン・ブリジット(レニー・ゼルウィガー)が幸せを求めて奮闘するラブコメ映画のシリーズ第3弾『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』に、テレビドラマ「グレイズ・アナトミー」の天才脳外科医デレク役で世の女性をとりこにし、近年はレーサーとしても活躍するイケメン俳優パトリック・デンプシーが出演した。ヒュー・グラントに代わるメーンキャストに起用された彼が、胸に抑え込んだ思いを打ち明けた。

 

パトリック・デンプシー

パトリック・デンプシー

―世界中で大ヒットした映画シリーズのニューキャラクターに起用され、途中参加という形での出演ですが、オファーを受けた時の率直な感想を教えてください。

 とても驚いたよ。でも、脚本を読んで面白そうだなと思ったから、まだ自分がどういうキャラクターを演じるかは正確には決まっていなかったけど引き受けたんだ。もちろん人気シリーズの新作だから緊張もあったけど、それはなるべく考えないようしにした。ジャックは新しく登場する人物だから前作を見直すこともしていないんだ。

―これまではヒュー・グラントがマーク(コリン・ファース)の恋のライバル・ダニエル役で出演していましたが、ヒューに代わってメーンキャストに名を連ねることに重圧を感じましたか。

 それについても考えないようにした。だって、“ヒューの代わり”なんて思ったらプレッシャーで体が固まって動けないよ。彼はすてきな役者だからね。コメディー映画でよく知られているけれど、初期の作品もシリアスで素晴らしい。そんなヒューの代わりなんて、そもそも誰にも務まらないでしょ。

―レニーとコリンとは初共演ですね。どのような印象を持たれましたか。撮影中の思い出深いエピソードも聞かせてください。

 アカデミー賞を受賞している二人だから共演はかなり緊張したけど、二人ともプロフェッショナルで僕のことをすごくサポートしてくれたから撮影はやりやすかった。それになんといってもユーモアがあるね。撮影の合間もとても楽しくて、隣にレニーがいるのに、そっちのけでコリンと盛り上がったこともあった(笑)。そんな僕らを見て、レニーはニコニコ笑っていた。レニーは本当に感受性が強く、心が温かくて優しくて、地に足がついた女性だよ。

―レニーが演じるブリジットは決してパーフェクトな人間とは言えませんが、彼女の魅力はどこにあるのでしょうか。また、ご自身はどういう女性に引かれますか。

 人間、若い時は自分自身から離れたり逃げ出したりしてしまうこともあるけれど、年を重ねると自分を受け入れられるようになり、そこからさらに成長できる。ブリジットも、さまざまな選択をして出た結果がポジティブでもネガティブでも、それらをきちんと受け止めて次に進んでいるから、それが彼女の魅力じゃないかな。僕自身は、キラリと光る魅力や生命力、自分なりのスタイル、ユーモアのセンス、知性がある女性が好きだね。

―『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』以来5年ぶりのスクリーン復帰です。映画での一層の活躍が望まれますが、今後のプランはありますか。

 テレビの撮影は準備期間も含めてすごく慌ただしくなるけど、映画はゆっくりとしたペースでじっくり取り組めるから、今後はまた映画もやりたいと思っている。実は幾つか開発中の企画があるんだ。次はダークでエッチなキャラクターを演じてみたいね。

 (取材・文:錦玲那)

『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』
10月29 日( 土 )全国ロードショー!


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

多部未華子「学びの多い現場でした」DV被害者役に挑んだヒューマンミステリー「連続ドラマW シャドウワーク」【インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

 WOWOWで毎週(日)午後10時より放送・配信中の「連続ドラマW シャドウワーク」は、佐野広実の同名小説を原作にしたヒューマンミステリー。  主婦の紀子は、長年にわたる夫の暴力によって自己喪失し、すべて自分が悪いと考えるようになっていた。 … 続きを読む

森下佳子「写楽複数人説は、最初から決めていました」脚本家が明かす制作秘話【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、まもなくクライマックスを迎える。これまで、いくどとなく視聴者を驚かせてきたが、第4 … 続きを読む

富田望生「とにかく第一に愛を忘れないこと」 村上春樹の人気小説が世界初の舞台化【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月30日

 今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む

【映画コラム】実話を基に映画化した2作『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』『栄光のバックホーム』

映画2025年11月29日

『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』(12月5日公開)  太平洋戦争末期の昭和19年。21歳の日本兵・田丸均(声:板垣李光人)は、南国の美しい島・パラオのペリリュー島にいた。漫画家志望の田丸はその才能を買われ、亡くなった仲間の最期の雄姿を遺族 … 続きを読む

氷川きよし、復帰後初の座長公演に挑む「どの世代の方が見ても『そうだよね』と思っていただけるような舞台を作っていきたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月29日

 氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む

Willfriends

page top