エンターテインメント・ウェブマガジン
NHKの大河ドラマ「真田丸」で、真田幸村(堺雅人)らと共に大坂城五人衆として大坂の陣に参戦した豪傑、後藤又兵衛を演じる哀川翔。黒田家の猛将として知られた又兵衛が豊臣秀頼(中川大志)方についた思いを語る。
実は撮影に入る前に、又兵衛の足跡を追う番組の収録のため、関ヶ原で黒田長政と石田三成の陣地を見て、それから大阪城と真田丸の跡地、(又兵衛の)出生地である姫路、又兵衛がいた九州の城の城跡も見てきました。そのことで又兵衛像を自分の中に入れて撮影に臨むことができました。
歴史を変えた人物ではないけど、今の時代にも存在感を残した人物だと分かりました。収録で伺った先々での又兵衛の愛され方が半端じゃないんです。皆さん、昨日までそこで生きていた人みたいに又兵衛の話をするんです。「あのね、昨日、隣のおじさんがね」っていう感じでね(笑)。戦(いくさ)好きというだけではない魅力があると思いました。黒田家を出て渡り歩いていた時も、こそこそとはせず、堂々と歩いていった痕跡がありました。黒田家との関係もそれほど悪くはなく、恩義も感じながら大坂城に入ったと思います。
たぶん最後までばらばらです(笑)。でも戦に勝つということを最後まで信じ切った五人だったと思います。仲の悪さが互いを刺激し合って、結果としてハッパを掛け合うことにつながっていったように思います。
でも幸村の戦略を聞いた時に自分よりも優れていた。そこで人物を認め、譲ったのだと思います。そこから幸村とは思いがつながったんじゃないかな。幸村から腹を明かされた段階でこいつは信用できると感じたんでしょう。最初は、お父さんの昌幸の物まねだろうと思ってなめてかかっていたはずですけど、だんだんそれが幸村自身の身についた行動であると分かってくる。幸村にその場所を任せたからこそ、他で自分が(活躍)できる場所を見いだすことができた。やはり信頼関係ですからね、戦は。
天下をひっくり返すという気持ちより、自分自身の存在価値を認めてくれたところに仕えたということ。お呼びが掛かって、生きがいを感じたと思います。
本心じゃないです。死ぬ思いで戦わないとこの戦は勝てないということ。「死にに来たんだ」と言った方が説得力があると思ったんでしょう。自分を盛り上げる意味もあるし、戦とはそういうものだということです。実際の又兵衛の動きを見ると、死に場所を探しに来た男の動きじゃないですから。
(又兵衛のように生きるなんて)無理です(笑)。でも男としてはイカしている。
(気持ちが)乗っているからか、面白いね(笑)。今回は物語の軸を作っていますから。これまでも実在の人物を演じてきましたが、描かれ方がとても空想的だったので、遠い存在でした。今回はそうじゃないので。
彼は明るいし、あれだけの数のせりふをこなしながら、(本番以外の時の)俺たちの冗談についてくる(笑)。立派だと思います。
たまたま水飲み場にノコギリクワガタがいただけです(笑)。家で飼育していますけど、まだ生きていますよ。みんな「取るな」って言うけど、俺んちにいた方が幸せなんですよ。俺んちは虫のオアシスなんですから。
映画2025年8月26日
海辺の街に暮らす14歳の美術部員と仲間たちに起きたちょっと不思議なひと夏の出来事を小豆島でのロケで描く、横浜聡子監督の『海辺へ行く道』が8月29日から全国公開される。本作で主人公の高校生・奏介を演じた原田琥之佑に話を聞いた。 -最初に脚本 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月26日
シリーズ累計500万部を突破する、東川篤哉による大ヒット小説「謎解きはディナーのあとで」が、舞台オリジナルストーリーで音楽劇として上演される。原作は、毒舌執事とお嬢様刑事が繰り広げる軽快なやりとりと本格的な謎解きが話題となり、2011年に … 続きを読む
ドラマ2025年8月25日
体の不調を感じていても、何科を受診すべきか分からない…。そんな悩みを抱える人は少なくない。そうした現代の医療課題に向き合う存在が「総合診療医」だ。日曜劇場「19番目のカルテ」(TBS系)は、まさにその最前線で患者と向き合う医師たちの姿を描 … 続きを読む
ドラマ2025年8月22日
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、いよいよクライマックスが近づいてきた。このタ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月22日
森田剛が主演する舞台、パルコ・プロデュース 2025「ヴォイツェック」が9月23日に開幕する。本作は、ドイツの劇作家ゲオルク・ビューヒナーが遺した未完の戯曲を、2017年にジャック・ソーンが翻案した作品を日本で初めて上演。冷戦下の1981 … 続きを読む