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「SixTONES」ジェシー、松村北斗、田中樹、好きな女子のタイプ&理想のデートを語る 【インタビュー『バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ』】

 ジャニーズJr.内のグループSixTONES(ストーンズ)のジェシー、松村北斗、田中樹が初主演した青春SF映画『バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ』が、9月3日から公開される。『私立バカレア高校』でも共演した3人が、本作で自身にそっくりと語るキャラクターを演じた様子や、リアルな恋愛観について語った。

 

(C)2016「バニラボーイ」製作委員会

─本作は3人の初主演映画でしたが、現場の様子はいかがでしたか。

田中 大先輩の方がたくさんいらしたけど、撮影の合間は皆さん気さくに話しかけてくださいました。

ジェシー 要潤さんもかっこいいし。最初は怖そうだったけど、芝居中に台本と全然違うことをやり出して。笑っていいシーンだったけど、芝居をしている俺たちがテレビを見ているような感じで笑っちゃいました。

田中 そう、芝居中に素で笑っちゃったんですよ。部室のシーンだったのですが、要さんは部活の顧問の先生を演じられていて。一緒のシーンが多くてすごく面白かったです。

松村 (カメラが回っていない)裏も面白かったですし、撮影場所にあるものを大事にしたような、ライブ感のある現場だったと思います。

─要潤さんのアドリブには皆さんもアドリブで対抗したのですか。

田中 沖縄のシーンはジェシーと要さんのやり取りが多くて、ジェシーがアドリブを入れたらそれに要さんが乗ってきてくれたりしたよね。

ジェシー 「えー、聞いてないですけど?」って(アドリブで)言ったら、要さんも「いやいや言ってないですから」って応えてくれて。「やってくれた!」って思いました。

―小西成弥さんや前田航基さんは同じ部員の役でしたが、同年代の共演者はどんな感じでしたか。

田中 2人(ジェシー、松村)とも溶け込んだよね。

松村 最初は「3人ってこういう雰囲気なんだ」って思って見ていたら、樹もジェシーも話しかけるからすっと入って。ジェシーはみんなにいじられるし、樹はみんなのことをいじるし、自然と5人の雰囲気になっていました。

―ジェシーさん、松村さん、田中さんは『私立バカレア高校』でも共演していましたが、今回新たな発見はありましたか。

ジェシー 顔が大人になりました(笑)。

松村 これまで共演してきた作品とは違う作風で、「こういうのも一緒にできるんだ」と思ったことは発見でした。

ジェシー コメディーテイストが『バカレア』よりも強いけど、はしゃいでばかなことをするシーンもみんな大人になった芝居というか、恥ずかしさがなくなっていると思います。

松村 ある意味まだ制服もいけるなと。撮影は去年だったから全員コスプレなんですよ。

田中 俺がまだ18歳だったからね。後、シンプルにあんな楽しそうな北斗は初めて見ました。何年も一緒に仕事をしているけど、同世代の(小西)成弥や(前田)航基もいて、北斗が仲良くなっているのを見ていたらある意味嫉妬したというか。

ジェシー メンバーと話してるよりも楽そうだった(笑)。

(C)2016「バニラボーイ」製作委員会

―「SixTONES」の他のメンバーからは何か言われましたか。

ジェシー 映画が決まった時はまだグループじゃなかったから。「『バカレア』と同じメンバーだ」って感じでした。

―本作の根本和政監督は、ドラマ「アンフェア」シリーズなどを手掛けてきましたが、コミカルなシーンではどんな演出を受けましたか。

ジェシー 自分が面白いと思ったことをやったら「もっと振り切ってやってくれ」って言ってくれて、「こんなにやっていいの?」みたいに思うことがありました。

田中 監督も「とりあえずやってみて」というスタンスで、自分たちがやったのを見て「もう少しこうして」とか、俺らの言う事を尊重してくれる方でやりやすかったです。

松村 僕らの目線に近いなと思いました。今のエピソードもそうですし、僕と樹がくさいシーンを演じる時に「あんなばかやってたのにおまえら恥ずかしいな。ほら、本番行くぞ」といい意味でやりづらくなるようにハッパを掛けてくれて。だからこそしっかり決めたいと思うし、僕らの気持ちも分かってくれるので、監督に言われた言葉も分かるような作品だったなと思いました。

─青春、恋愛、友情、SF、サスペンスといろいろな要素が詰まったユニークな映画ですが、最初にこの映画をやると聞いた時はどう思いましたか。

田中 台本で文字として見た時は「これ何だ?」と驚きました。ちゃんと読んでコメディーテイストだと気づいて、そういう作品自体初めてだったので、こんないろいろな要素が入ったものをどう面白くしようか最初は戸惑いました。

ジェシー 俺も読んでも分からなかったもん。

松村 俺は読みながら心の中で「ばかじゃねえの」とか突っ込んじゃって。でも、そういうボケもリアルに起きている世界だったから、それが作品になったらお客さんも心の中で突っ込んじゃうのかなと。漫才じゃないけど作品とお客さんでコントみたいになっているのではないかと読みながら思いました。

─役作りについて3人で相談は?

田中&松村&ジェシー してないですね。

松村 台本を読んだ時に「役は(それぞれの)ままだね」というのはすっと出ました。

―撮影で一番難しかったシーンは?

田中 (後半のマラソンの場面で)走るシーンは大変でした。疲れていない感じを出さないといけないけど、どうしても疲れるのでのやりにくいじゃないですか。

松村 捕らわれていたり切羽詰まったシーンでも、コメディーなのでギャグが入ってくるんです。危機感を出さないといけないけど、どこかで笑わせないといけなくて、そういう時に「俺の感情、今どこに行きついているんだろう?」とか、両極が同時に出てきたのが難しかったです。

ジェシー 最後のシーンも真面目なのに、普段と違い過ぎて芝居中に見ると笑っちゃうんだよね。マジ無理って(笑)

田中 俺らが真面目な顔してるとね(笑)

松村 本人と役が近いが故に確かに。

―ジェシーさんが演じた主人公の太田和毅は天然キャラでしたが、似ているエピソードがあったら教えてください。

田中 天然というか、すごく日本語を間違えます。あと、「布団が吹っ飛んだ」とかおやじギャグをいかにも「俺面白いだろ?」みたいに言ってきたりする(笑)

ジェシー 別にいいじゃん(笑)

松村 俺がすごく気になったのは、現場で「よし行くぞう(吉幾三)」「ごめんなさいごうたかもり(ごめんな西郷隆盛)」とか駄じゃれをすごく入れてくるんです。しかも、実際試写で見たら全部カットされていたのが面白くて。ジェシーも「全部カットされてる…」って(笑)

ジェシー 当たり前じゃん、自分でも分かってるよ。笑わせるのが好きなので。

(C)2016「バニラボーイ」製作委員会

―制服もそれぞれワイシャツのボタンの開け方や着こなしが違っていましたが、学生時代を振り返って取り入れたり意識したところは?

ジェシー 僕はしっかり着ていました。おまえ(田中)絶対シャツ出してるだろ(笑)

田中 高校はブレザーだけど、中学校のころはああいう感じでした。(衣装合わせの時は)「それでいいじゃん、それ似合ってるじゃん」みたいに自然な感じで。

松村 高校は(田中と)一緒だったけど、帰り道は(ワイシャツの上二つのボタンを外したり)ああいう感じでした。

田中 高校内ではちゃんとしてました(笑)。

松村 僕は今まで出ていたドラマで学ランが多かったので、なんとなく自分の中のイメージですっと着られました。ボタンもそれでいいよって。

田中 後、みんなちょっと役に近い感じに着ていますよね。俺は運動ができる役だからラフというか。靴もスニーカーやローファーなどで違っていて、俺はスニーカー、北斗はちゃんと着るのでローファーだったり。そういうのも細かく違っていました。

―本作は青春映画ですが、好みの女の子のタイプは?

田中 見た目とギャップがあって、内面に子どもっぽさがある女性が好きです。例えば、食事中に「おいしい?」と聞いたら、普通は口の中に食べ物がある状態で開くわけにはいかないけど、思わず(もごもごしながら)「おいひい」って答えちゃう子とか。「ちょっと待って」ってそぶりになるとそれは大人っぽくなって。

松村 例えば、何となく学校とかで一人で本を読んでるような子。

田中&ジェシー 自分じゃん(笑)

松村 似た人の気持ちって分かるからつい引かれるというか。一人でいるけどみんながどこかへ行くと一瞬ちらっと気にしたり、寂しそうな顔をすると心配になるし引かれますね。

田中 逆だね。急に「ワー!」ってなったら一緒に「ワー!」って盛り上がってほしい。

ジェシー 僕は小1か小2のころに映画を見られる図書館で『学校の怪談』を見ていて、一見気が強そうな子が「キャー」って腕にしがみついてきた時はキュンキュンしました。そういうの弱いんだ、強がってるんだって思って。

田中 それもギャップだよね。

―気になった女の子にアプローチはする?

田中 俺はしちゃいますね。キャラ上、ちょっとはしゃいだ感じで行きます。

松村 俺も話しかけにいきますかね。

ジェシー 僕はそういう(腕にしがみつかれるような)シチュエーションになったら嫌いにならないじゃないですか。だから、そこからご飯に行って…。

田中 そんな急展開あるか(笑)。

―高校生時代にどんなデートをしたかったですか。

ジェシー 遊園地に行ったり、観覧車に乗ったりしたかったです。

田中 俺は制服でプリクラ撮ってみたかった。制服でプリクラっていったら高校生って感じじゃん。

松村 俺はベタベタに(プリクラを)iPhoneケースの裏に貼ったりしたかった。

田中 後、テスト前に教室で居残り勉強を一緒にしたり、そういうベタなのに憧れます。

―では、最後に映画の見どころを教えてください。

田中 笑いの合間に真面目なシーンや泣けるシーン、熱い友情のシーンがあるので、そういうところで青春を感じられたりするんじゃないかな。笑いというフリがあってのそういうシーンは好きです。

松村 一瞬PVが入るというか。

ジェシー あれきつかったね。監督からいきなり「次の日PV撮るから」って言われて。

田中 「音楽つけるからかっこつけて」ってテーブルにパスタとかあって、どうしたらいいのって思って。

松村 「歌ってる時は基本パスタを食べていて。でもかっこよく」みたいに言われたけど、パスタをかっこよく食べるってどんなだって(笑)。ある種ミュージカルみたいなので、そこは見どころですかね。

ジェシー パドリングや走りを見てもらいたいです。短いシーンだけど撮影は1日やっていて、監督も「あと30秒」って言ったのに2分だったり、本当に部活みたいでつらかったです。ほかも全部見てほしいです。

(取材・文 中村好伸)

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