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連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で、ヒロイン常子(高畑充希)が東京で出会った、植物学者を目指す帝大生・星野武蔵を演じている坂口健太郎。2014年の俳優デビュー以来、ドラマや映画で活躍する坂口が、青春時代の常子にとって特別な存在となっていく星野をどう演じるのか。役柄への愛と朝ドラ初出演への意気込みを語った。
撮るスピードの速さと順番にびっくりしましたが、現場はすごく楽しいです。リハーサルやテストをモニターで確認する時も、結構みんなで大爆笑していて…。この感じで楽しく撮っていけば、絶対にすごく愛される幸せな作品になるなと感じています。
高畑さんとは、他のドラマ(「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」)でも共演しましたが 、“一緒にお芝居をした”と実感したのは「とと姉ちゃん」が初めてです。高畑さんはすごく自由自在な人です。僕が何か試したら、それに対してすごく面白く返してくれるし、いろんなお芝居の引き出しを持っている魅力的な女優さんだと思います。
武蔵は変なやつです。画面を通して見るから成立するキャラクターってありますよね。でも武蔵は画面を通してもまだ違和感がある(笑)。僕自身、なんだかこいつ不思議で奇妙な男だなと思いながらやっています。
はい。自分の中でも、眼鏡と学ランと帽子の“三点セット”ありきの武蔵でした。一つでも欠けると武蔵じゃなくなっちゃうんです。僕の今までやってきた作品のイメージからすると、もしかしたら(視聴者の中には)僕だと気付かない人もいるかもしれません。
僕の中で、武蔵は一つのことに対する愛が強過ぎるちょっと変わった男の子。堅くもあるし、かといってただ緊張しているというのではなく、興味があることを見つけると突っ走ってしまう極端な性格です。
僕自身は、そこまで物や人に対する熱量が出てこないんですよ。だから武蔵の“ここに共感できる”というよりは、武蔵を演じることで学んだことの方が多いです。「ああ、こういう気持ちの出方があるんだ」と知ったし、武蔵の植物に対する熱い思いはすごくすてきだなって思う。この先、もし僕にも新しい趣味とかができれば、その時はわれを忘れて没頭したいなと思っています(笑)。
今回はバックボーンを考えるというより、星野を一つのキャラクター、“出来上がった存在”として見ているかもしれません。星野のいろんなものに対する愛は、こういう環境で育ったから…とはなかなか説明がつかない性格なので。もう「星野くんはこういう人なんだ」と割り切っちゃった部分があります。
人と会う時間を大切にしたいです。最近いろんな作品をやっていて、自分の時間がなかなか見つけられなくなる時があって…。そんな中、友だちと一緒にご飯を食べた時に「なんかこれってすごく幸せだな」って実感したんです。親や友だちとご飯を食べたりすることって、今まで特に気にしたこともなかった普通のことなんですが。どちらかというと、人と会うのが面倒くさいタイプだったのですが、最近少し性格が変わってきたのかもしれません(笑)。
最近、ちょっと「自分じゃない坂口健太郎のイメージが浮いているな」と感じることはありますね。もちろん、自分は自分でちゃんと存在しているのですが、“イメージの坂口”が自分が思っているよりも大きくなってきていて、自分でも“そういう人”がどこかにいるんだって、客観的に見ている時があります。
うーん。僕は、そんなにいい人じゃないよって思っています(笑)。僕が見るイメージの坂口はすごくいい人そうなので。
でも本当にそうですよ。僕自身は、全然面白くない人間だと思うので。でも、今はそういう時期なんだなと思います。別に、フワフワしたもう一人の坂口が存在しても、僕が普通にしていれば、いずれ逆に僕がリアルになってくるでしょうし。僕からすると、“全部プラス”みたいなイメージを持たれるのも、ラッキーだなと捉えています(笑)。
常子は多分、“走り続ける人”だと思います。抽象的な表現ですが、常子は幸せや愛を周りに落としながら走っている人だなって感じています。だから、常子が通った後の道には愛があふれていると。
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