岡田准一主演NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」 新たに18人の出演者発表

2013年8月7日 / 18:11

新たに発表された大河ドラマ「軍師官兵衛」に出演するキャスト陣

 V6の岡田准一が黒田官兵衛役で主演する2014年NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の出演者発表会見が7日、東京都内で行われた。

 ドラマは、智力をもって戦い、生涯五十幾度の合戦で一度も負けなかったと伝えられる官兵衛の生涯と乱世の終息を描く。

 今回は“黒田家家臣団”の濱田岳、速水もこみち、高橋一生、塚本高史、永井大、塩見三省、官兵衛の祖父を演じる竜雷太、“官兵衛を取り巻く女たち”の内田有紀、桐谷美玲、南沢奈央、吉本実憂、高岡早紀、“官兵衛と闘う男たち”の田中哲司、吹越満、田中圭、春風亭小朝の出演が新たに発表され、それぞれが会見に出席した。

 黒田家に引き取られ官兵衛を父と慕う後藤又兵衛役の塚本は「7年ぶりぐらい、それも大河ドラマで久しぶりの共演ということでとても楽しみにしています」と岡田との再会を喜びつつ「岡田さんを父のように慕う…。どれだけ老けメークをするのか分かりませんが、やり過ぎても岡田准一ではなくなってしまうし。とにかく違和感なくやっていきたい」と首を傾げて笑わせた。

 織田信長の正室・お濃役で大河ドラマに初出演する内田は「岡田さんとは初めてお仕事をさせていただきますが、どうしてか応援したくなるたたずまいをされている。信長の妻として応援していきたいと思います」と語った。またドラマデビューとなる栄姫役の吉本は「ドラマデビューが大河ドラマで光栄に思っています。大切な機会を無駄にしないよう、全力で頑張ります」と笑顔を見せた。

 幽閉された官兵衛の生きる希望となるだしを演じる桐谷は「官兵衛が弱っていくところを、生きる希望として、全身全霊を懸けてサポートしていきたい」と語った。また岡田の印象を「今日初めてお会いしました。テレビや映画で見させていただいていて、強い男性というイメージがあります」と語り、それを聞いた岡田は「昨日ちょうどテレビで(桐谷が)広島に行っているのを見て、今日帰ってきたんだ、大変だなという印象です。すみません」と話し、苦笑した。

 16人のキャスト陣に囲まれた岡田は「大好きな俳優、女優さんと1年を通してお仕事をさせてもらうのが楽しみです。真っすぐな人間関係がドラマの肝になっていくと思う。官兵衛が、というより官兵衛の周りを取り巻く人たちとの関係性を大事にしていきたい。1年は長いですが、皆さん仲良くしてください」と語った。

 岡田は「大事にしたいのは家臣団との関係性の強さや結束。1年を通して濃密な時間を過ごしたい」とやる気十分。「史実でも結構絆があって、ドラマではさらにそれ以上の絆が必要。幽閉された官兵衛を、家臣団が助けにくるというストーリーが個人的に楽しみです」と期待を寄せた。

 また、会見中しきりに首を傾げる塚本との役柄での関係性について「僕は15歳から五十何歳までを演じていくので見え方が難しいかとは思いますが、絆で乗り越えていきたい」と苦笑交じりで語り「真っすぐで力強い台本が出来上がってきていて、現場に入るのが楽しみです。これまで共演した方も多いので、仲の良さを現場でも生かしてやっていけたら」と話した。

 この日、官兵衛の嫡男・長政役の松坂桃李は肺炎のため、官兵衛と対立する義兄・櫛橋左京進役の金子ノブアキは仕事の都合でそれぞれ会見を欠席。岡田は松坂とはまだ会ったことがないといい、休養中の松坂に向けて「自分の子どもの役に決まってからものすごく大好きになって、すごく気にしています。すごく心配です。早く元気になってもらって現場でお会いしたい」と語った。


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