【映画コラム】どちらも“全力疾走”が見せ場の『駆込み女と駆出し男』と『ラン・オールナイト』

2015年5月16日 / 20:14

(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

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 一方、『ラン・オールナイト』は、老年に差し掛かってから“アクション俳優”として活躍するリーアム・ニーソンが夜のニューヨークを疾走するアクション劇。

 ニューヨーク、ブルックリンを牛耳るマフィアのショーン(エド・ハリス)と、彼の下で殺し屋を務めてきたジミー(ニーソン)。長年苦楽を共にした2人は固い絆で結ばれていたが、ある日、ジミーは息子を守るためにショーンの息子を射殺してしまう。一転、ショーンの報復から逃れるため、ジミー親子の逃亡が始まる。

 監督は『アンノウン』(11)『フライト・ゲーム』(14)でもニーソンとコンビを組んだジャウム・コレット=セラ。ニーソン対ハリスという大ベテラン俳優同士の愛憎対決が見ものだが、ほかにも、警察との裏のかき合い、殺し屋同士の対決など、重層なバトルが展開する。

 そして激しいアクションはもちろん、悪の道で生きてきた父の因果が子に報いという、二組の父子の悲しい物語が本作の根幹を成す。ニーソンとハリスに加えて、ジミーの兄役でニック・ノルティ、刑事役でビンセント・ドノフリオも登場。『駆込み女と駆出し男』が女性中心の映画なら、こちらはまさに“走る男たち”の映画だ。(田中雄二)

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