「2023年映画ベストテン」【映画コラム】

2023年12月28日 / 07:00

 一方、日本映画は相変わらずアニメが主流の中にあって、ここ数年同様、『福田村事件』など、“小さな問題作”が多かったと思う。そんな中、大作『ゴジラ-1.0』が異彩を放ち、リーアム・ニーソン同様、『ファミリア』『銀河鉄道の父』『PERFECT DAYS』(カンヌ映画祭男優賞受賞)と主演作が続いた役所広司の活躍が目立った。

『ゴジラ-1.0』 (C)2023 TOHO CO.,LTD.

 

日本映画

1.『ゴジラ-1.0』“戦争とゴジラ”に回帰した

2.『PERFECT DAYS』役所広司が演技力と表現力の高さを示す

3.『愛にイナズマ』カメラを回すという行為をひたすら見せる

4.『銀平町シネマブルース』全編に映画や映画館に対する愛があふれる

5.『アンダーカレント』うそとまことの境界を描いた心理ミステリー

6.『ロストケア』介護に関する問題を提起した社会派ミステリー

7.『渇水』生田斗真が意外性のある名演を見せる

8.『正欲』共感を呼ぶ傑作か? 目を背けたくなる問題作か?

9.『怪物』謎解きミステリー仕立てで引っ張る

10.『BAD LANDS バッド・ランズ』大阪を舞台にしたピカレスクロマン

(田中雄二)

 

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