【大河ドラマコラム】「鎌倉殿の13人」第24回「変わらぬ人」源範頼と大姫、2人の悲劇から考察したサブタイトルの意味

2022年6月25日 / 08:00

 劇中では、“変わらぬ人”の2人は惜しくも命を落とした。しかし、世の中は常に時とともに移り変わっていく。“変わらぬ人”も、そうでない人も、その流れの中で明日を切り開いていくしかない。

 そう考えると、このサブタイトルはある意味、「信念を貫いて生き抜くことができるか」という、作品の根底に関わる問題を示唆しているようにも思えてくる。

 ここで主人公の北条義時(小栗旬)を振り返ってみると、米蔵で米を数えることが好きだった真っすぐな少年から、頼朝のかたわらで過ごすうち、今では陰謀にも手を染めるようになり、次第に暗い影をまとうようになってきた。

 その一方で、この回、頼朝の前で範頼の起請文に難癖をつけた大江広元(栗原英雄)に「それは言いがかりでございます!」と言葉を荒げたように、根っこにある“人としての実直さ”は失われていないようにも思える。

 今後、さらに混沌(こんとん)としてくるであろう物語の中、義時はその実直さを失わずに生き抜くことができるのか。そんなことを考えさせられた第24回だった。

(井上健一)

大姫役の南沙良(左)と巴役の秋元才加(C)NHK

 

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