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上島竜兵が5年ぶりに“最低な男”を演じる 映画『上島ジェーンビヨンド』が公開

(左から)肥後克広、上島竜兵、野呂佳代

 映画『上島ジェーンビヨンド』に主演したダチョウ倶楽部の上島竜兵、共演者の肥後克広、元AKB・SDN48の野呂佳代がインタビューに応じ、映画の誕生秘話や撮影中のエピソード、劇中に登場するご当地アイドルユニット九十九里ッターズなどについて語った。

  本作は、上島の初主演映画『上島ジェーン』の5年ぶりの続編。再びサーフィンに挑戦する上島と、彼を取り巻く男女の物語を描くサーフドキュメンタリー。

-続編の製作に至った経緯をお聞かせください。

上島 一昨年の冬ごろ、マッコイ斉藤監督から「『上島ジェーンビヨンド』って面白くないですか」と電話がきました。「(北野武監督の)『アウトレイジビヨンド』のパクリですか」と聞いたら「パクリじゃなくてパロディーっぽく。上島さんは(前作で)死んでいるので、生きているということで…」と言われました。

-助演が前作の有吉弘行さんから肥後さんに代わったことについてはいかがですか。

肥後 監督も含めて、こんなダメ人間と付き合っているわけにいかないということで有吉は断ったんじゃないですか(笑)。

上島 有吉くんは今は大人気で超多忙ですけど、5年前はここまで忙しくはなかった。千葉の九十九里の方で撮影しましたが、(今の有吉は)前のようにしょっちゅうは来られないし、長くいられないので。リーダー(肥後)と俺はスケジュールがだいたい一緒ですしね。

-でも理由はスケジュールの都合だけではないですよね(笑)。

上島 監督も言っていましたけど、俺が演じるのが最低な男なので、それに対して否定するだけではなくちょっと味方もしてくれるような、ちゃんと突っ込めるような人間関係が重要でした。監督がリアルに撮影を進めていく中で、リーダーとも本当にどつき合いのけんかみたいになったこともあった。終わった後はリーダーが相手役で良かったなと思いました。ただ、俺のことを本当に最低の人間だと思ったみたいで、関係がちょっとぎくしゃくしましたけどね。

-今は良好な関係に戻れましたか?

肥後 ぎくしゃくしなくなったというか、本当に最低な人間だということが再確認できました。

上島 ちょっと残ってますね(笑)。

(左から)肥後克広、上島竜兵、野呂佳代

-前作からの5年間の中でサーフィンをする機会はあったんですか。

上島 ないですね。『上島ジェーン』の話をもらったときに「泳げないしサーフィンにも興味がないから」と言ったら監督が「それでいい。海に入るシーンも撮るつもりはない」と。そういう条件で出演しました。今回は「できるできないにかかわらず、ちょっと努力してもらいます」と言われまして、海に入りました。

-肥後さんは沖縄出身なので海は身近な存在ですよね。撮影は楽しめましたか。

肥後 上島のように泳げないとか海に対する恐怖心はないのですが、運動神経がなくてスポーツが何もできないので、サーフィンなんてできるわけがないだろうと思いながら撮影に入りました。でも地元のサーファーの方が本当に一からちゃんと教えてくれて、一発目からいけそうな空気が流れてすごく楽しかったです。

上島 メンバーが良かったよね。プロのサーファーの方も地元の人も優しくて。海を知り尽くしている人たちが至れり尽くせりで教えてくれたので、そこは良かった。

肥後 サーファーの方もスクールの先生をやっている人だから、教え方もうまいんです。上島が映画の冒頭で言う「地球を感じる」というセリフはこういうことかと思いました。「波は一期一会だ」とか。いろんなことを感じました。

-劇中に登場するアイドルユニット九十九里ッターズ(野呂、安藤あいか、結城リナ、AD宮田)の4人の絆はいかがでしたか。

野呂 センターをADの宮田さんに取られてしまいましたが、みんな大人なので小競り合いや意地悪はなかったです。素直に受け入れました。

肥後 (野呂以外の)3人は仲良かったよ。おまえだけだよ(笑)。

-4人が歌う「波の数だけ I need you」はレコーディングしてサウンドトラックにも入っているそうですね。九十九里ッターズの今後についての構想などはあるんでしょうか。ご当地アイドルは世間でも人気ですよね。

野呂 ご当地アイドルといっても、特に九十九里浜に関わっている人はいないんです。誰かの出身地というわけでもないですし(笑)。

上島 劇中で俺が無理やり呼んで作らせたみたいな感じだから。でもちょっともったいないですよね。

-前作の時は40代でしたが、50代であらためて主演してみて変わったと感じた部分はありますか。

上島 ドラマや映画にちょこちょこ出してもらっていますけど、主演は『上島ジェーン』と『上島ジェーンビヨンド』だけです。今53歳でジョージ・クルーニーと同い年なので、『オーシャンズ11』をやっていたときのジョージ・クルーニーではなくて、今のジョージ・クルーニーの渋さみたいなものを僕も出せていたらなと思います。

肥後 出てないです。最低なところ、性格がせこいところ、人間の汚さみたいなところは出ていますけど、渋さは出ていません。

映画『上島ジェーンビヨンド』は4月26日(土)よりシネマート新宿ほか順次全国公開

(C)2014 PONYCANYON INC.

 

 

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