【インタビュー】ドラマW「今日、帰ります。」伊藤淳史「相手が子どもでもきちんと気持ちを伝えることが大事」

2019年3月7日 / 14:42

――印象に残っているシーンは?

 やっぱり子どものことですね。克博が息子の貴裕とトランシーバーでやり取りするシーンで、貴裕から「パパ、僕のこと嫌い?」って聞かれるんです。そんなこと言われたら、ちょっとたまんないですよね。自分の家族に置き換えたら苦しくなりました。「パパは貴裕が大好きだよ」って、相手が子どもであってもきちんと気持ちを伝えることって大事だなと思えて、すごく印象に残りました。

――そんな中で、克博は変わっていこうとしていくんですね。

 波子さん(夏木)が居なかったら、克博の家族はそのまま別れていたかもしれないですし、家族のみならず人との出会いやつながりを大切にしたいなと、僕自身も作品を通して思いました。僕はわりと普段から大切にしているつもりですが、周りの人たちにどこで救ってもらえるかわからないですよね。波子さんは克博にとって大きいきっかけを与えてくれた存在でしたが、そういう人との出会いは生きていく上で大切だなと改めて感じることができました。

――日常の何気ない幸せを教えてくれる作品ですが、伊藤さんが幸せを感じる瞬間は?

 仕事が終わって遅い時間に家に帰ってきたとき、子どもがぐっすり眠っているのを見て「ああ、幸せだな」って思いますね。どんなに疲れていても、一発ですべて吹き飛ぶくらいの力があります。

――父親として今やりたいことは?

 娘が4月から幼稚園に入園して、僕も幼稚園に行く子を持つパパになるんですけど、パパ友を作っていきたいですね。この業界には同じ事務所の西島(秀俊)さんとか子どものことを話せる方はいて、勝手にパパ友と僕は思っているんですが。実際に幼稚園で出会った保護者さんとのパパ友ワールドを体験してみたいなと、楽しみにしているところです。

(文/斉藤翠、写真/川野結李歌、ヘアメイク/大橋覚(VANESSA+embrasse)、スタイリスト/TAKAFUMI KAWASAKI(MILD))

 

【番組情報】
 ドラマW 今日、帰ります。
 WOWWOWプライム
 3月10日 午後10:00~11:00

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

ファーストサマーウイカ「それぞれの立場で“親と子”という普遍的なテーマについて、感じたり語り合ったりしていただけたらうれしいです」日曜劇場「19番目のカルテ」【インタビュー】

ドラマ2025年8月17日

-主演の松本潤さんとお芝居で対峙(たいじ)してみての印象を教えてください。  松本さんは、演じられている徳重先生と共通して、とても包容力のある方だと感じます。現場でもオフでも、相手を受け止めて認めた上で、的確かつ愛を持ってアプローチされるの … 続きを読む

橋本愛 演じる“おていさん”と蔦重の夫婦は「“阿吽の呼吸”に辿り着く」【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年8月16日

-そんな魅力的な蔦重を演じる横浜流星さんの座長ぶりはいかがでしょうか。  横浜さんは、蔦重さんをどう演じるか、常に誠実に真面目に考えていらっしゃいます。そういう空気がスタッフやキャストにも伝播し、しっかり取り組もうという空気感が現場全体に生 … 続きを読む

山里亮太「長年の“したたかさ”が生きました(笑)」 三宅健太「山里さんには悔しさすら覚えます(笑)」STUDIO4℃の最新アニメ『ChaO』に声の出演【インタビュー】

映画2025年8月15日

-ネプトゥーヌス国王役の三宅さんはいかがでしょうか。人魚という設定の上に、娘と接するときと、それ以外では雰囲気がだいぶ違いますが。 三宅 ネプトゥーヌス国王は、「屈強で、威厳があり、でも娘に甘い」。最初にその3つのファクターを大事に、と伺い … 続きを読む

ウィリアム・ユーバンク監督「基本的には娯楽作品として楽しかったり、スリリングだったり、怖かったりというところを目指しました」『ランド・オブ・バッド』【インタビュー】

映画2025年8月14日

-リアム・ヘムズワースとラッセル・クロウを演出してみていかがでした。  2人とも自分が演じるキャラクターを見いだすための努力を惜しまず、そのキャラクターの中にある真実や誠実さを見つけてくれます。さらにそのキャラクターにエンタメ性や楽しさも持 … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(1)“たまたま”が導いた講談の道

舞台・ミュージカル2025年8月14日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼みなさん、こんにちは  日本の伝 … 続きを読む

Willfriends

page top