杉野遥亮「100%の力を出し切ることができた」細川徹監督「杉野くんのかわいらしさや面白さが出ている」前代未聞の時代劇コメディーに挑戦「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~」【インタビュー】

2024年7月11日 / 08:00

 「週刊少年ジャンプ」で連載された仲間りょう氏のギャグ漫画を連続ドラマ化した「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~」が、7月12日からWOWOWで放送・配信スタートとなる(全10話/第1話無料)。「立派な武士を目指す」と言いながら、サボることに一生懸命な武士校生・磯部磯兵衛のぐうたらで突っ込みどころ満載な日常を描く時代劇コメディーだ。

 主人公・磯部磯兵衛を演じるのは、昨年はNHKの大河ドラマ「どうする家康」に出演するなど、多彩な活躍を見せる杉野遥亮。脚本・監督は、ドラマ「小河ドラマ徳川☆家康」、舞台『ドクター皆川~手術成功5秒前~』など、ツボを押さえた絶妙な笑いに定評のある細川徹。本場・東映京都撮影所で、時代劇の常識を破壊する前代未聞のコメディーに挑んだ舞台裏を聞いた。

杉野遥亮(左)<ヘアメイク:KOTARO、スタイリング:伊藤省吾(sitor)>、細川徹監督(C)エンタメOVO

-細川監督は製作が発表された際、「杉野くんがやってくれなかったら、実写化不可能、と思うくらいだった」とコメントされていましたが、杉野さんを磯兵衛役に起用した経緯を教えてください。

細川 「見た目は格好いいけど、実はだらしなくて格好悪い」という磯兵衛を演じられる人なんているのかな…と思いながら俳優を探していたんです。そうしたら、たまたま見たテレビのバラエティー番組に、まったく格好つけずに歩く杉野くんがいて。それを見て、「磯兵衛がいた!」と。

杉野 うれしいです。僕は子どもの頃から手足を持て余す感覚があり、コンプレックスだったんです。だから、そんなふうに評価していただけるとは思ってもいませんでした。

-実際にご本人に会って以降、杉野さんの磯兵衛に違和感を覚えることはありませんでしたか。

細川 違和感はまったくありませんでした。本人に会ってみたら、テレビで見た以上に磯兵衛でしたし、衣装を着たらさらに磯兵衛で、寝転がってもらったら磯兵衛以外の何者でもなくて(笑)。さらに驚いたのは、撮影に入ってからの休憩時間の磯兵衛っぷり。全身の力を抜いてリラックスしているんです。「力を抜く」とはこういうことだと、杉野くんに教えられました。

杉野 その頃の僕は、NHKの大河ドラマと同時に撮影していたので、東京と京都を行ったり来たりで、結構大変だったんです。その忙しさが、いい具合に磯兵衛にはまったのかもしれませんね。

細川 それを見て、僕の方から、撮影が終わっているシーンを「その感じでもう一度、撮らせて」とお願いしたくらいだからね。

杉野 僕の方こそ、監督に助けていただきました。この作品については、どんな準備をすればいいのか全くわからず、撮影初日は不安でいっぱいだったんです。だから、いろいろと気遣ってくださる監督と一緒に、磯兵衛を現場で作っていった感じです。監督の演技指導も、とてもわかりやすかったですし。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「豊臣兄弟!」第16回「覚悟の比叡山」“守られる側”の農民から“守る側”の侍になった小一郎と藤吉郎の覚悟【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年4月28日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=木下小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=木下藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。4月26日に放送された第16回「 … 続きを読む

ゆうちゃみ「るり子が現実にいたらめっちゃ親友になれそうやなっていう感じでした」『アギトー超能力戦争ー』【インタビュー】

映画2026年4月28日

 仮面ライダー生誕55周年記念作『アギトー超能力戦争ー』が4月29日から全国公開される。本作で主要キャストの1人である葵るり子を演じたゆうちゃみに、映画初出演への思いなどを聞いた。 -出演が決まった時の心境は?  「マジ、ドッキリ?」みたい … 続きを読む

千葉雄大、「映像の人」「舞台の人」という「垣根をなくしたい」 友近と挑む二人芝居・リーディングドラマ「老害の人」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年4月25日

 内館牧子によるベストセラー小説『老害の人』が、リーディングドラマとして舞台化される。出演者は、友近と千葉雄大の二人だけ。登場人物のすべてを、二人が自在に演じ分ける。  物語の主人公は、小さな玩具屋を大企業に育てた元社長の福太郎。老いてなお … 続きを読む

小手伸也、「映像ではテンションの7割しか出していない」 リミッターを解除して臨む舞台初主演作「コテンペスト」

舞台・ミュージカル2026年4月25日

 小手伸也が舞台初主演を務める「俺もそろそろシェイクスピア シリーズ『コテンペスト』」が、6月27日から上演される。公演に先立ち、小手が取材に応じ、本作への思いを語った。  本作は、シェイクスピアの最後の作品「テンペスト」の設定を現代に置き … 続きを読む

【映画コラム】4月後半公開の映画から『人はなぜラブレターを書くのか』『今日からぼくが村の映画館』『ソング・サング・ブルー』

映画2026年4月24日

『人はなぜラブレターを書くのか』(4月17日公開)  2024年、千葉県香取市で定食屋を営む寺田ナズナ(綾瀬はるか)は、ある青年に宛てて手紙を書く。  24年前、当時17歳だったナズナ(當真あみ)は、いつも同じ電車で見かける高校生の富久信介 … 続きを読む

page top