朝夏まなと&一路真輝&夢咲ねねが語る、人生を変えるほどの大きな出会い ミュージカル「モダン・ミリー」ではハッピーを届ける【インタビュー】

2024年6月14日 / 08:00

 1920年代のニューヨークを舞台にした、ハッピーオーラ全開のブロードウェイミュージカル「モダン・ミリー」が朝夏まなと主演で再演される。1967年公開のミュージカル映画を原作とした本作は、心に残る数々のソングナンバーと華やかなダンス、そして愛すべきキャラクターたちによる物語が好評を博し、2022年上演時から大きな話題となった。今回の再演では、引き続きミリー役を朝夏が演じるほか、ミリーの下宿先の女主人、ミセス・ミアーズ役を一路真輝、ミリーの友人のミス・ドロシー・ブラウン役を夢咲ねねが務める。それぞれ宝塚歌劇団在籍時は、トップスター(夢咲はトップ娘役)として活躍。退団後もミュージカルや舞台を中心に精力的に活動を続ける3人に、本作への意気込みや見どころ、お互いへの思いなどを聞いた。

(左から)夢咲ねね、朝夏まなと、一路真輝 (C)エンタメOVO

-朝夏さん、一路さんは本作には2022年の公演に引き続きの出演です。22年公演ではどんなことが印象に残っていますか。

朝夏 (本番では)稽古をしているときに考えていた以上に笑い声が起きるシーンが多かったですし、公演を重ねるごとにお客さまが盛り上がっていくのを感じてうれしくなりました。

一路 コロナ禍で声を出してはいけないという空気がなくなり、もう笑っていいんだと、公演中に徐々に変わっていったのかなと思います。

-初演で感じた課題や目標など、今回の再演にあたってブラッシュアップしたいと考えているところは?

朝夏 正直なところ、初演でやりきった感覚があったんですよ。なので、「次はこうする」と考えていたというのはないんですよね。

一路 うん、やりきったね。

朝夏 作品的には再演ではありますが、初演のような気持ちで臨んでいます。

一路 私のお役ミアーズのキャラクターやビジュアルも大きく変わるので、よりそう感じていますね。まあちゃん(朝夏)も初演の時より実年齢が上がっているから(笑)、ミリーの年齢に戻るのも大変な上に最初の出番からテンション高いからキツそう。頑張れ!

朝夏 走り回りますし、タップもありますから、体力的にもハードですね。ただ、公演が1回終わる度に、「あー、楽しかった!」という気持ちで終われる作品なので、気持ち的にはスッキリできます。

-では、今回、ミリーを演じる上での一番のポイントはエネルギーですか。

朝夏 そうですね。若々しさとエネルギーです。

-今回、一路さんが演じるミセス・ミアーズは前回とはビジュアル面から大きく変わっていますが、どのように演じたいですか。

一路 世界で初めてのキャラクターになるので、名を残したいなと思っています(笑)。万が一うまくいけば、今後上演されるときに踏襲される可能性があるので、責任ややりがいを感じつつ、挑みたいと思っています。世界初なんて、怖いです(笑)。それに、先ほどまあちゃんが言ったように、今回は新しく入るキャストの人たちもいらっしゃるし、全然再演という認識ではないんですよ。

-夢咲さんは再演からの参加になりますが、ご出演が決まってどのようなお気持ちですか。

夢咲 私は、1回、初演で作り上げられているものに新しく加わることが本当にプレッシャーで、すごく不安だったんですが、今日お会いして、「新しくみんなで作ろうね」と言ってくださったので、めちゃくちゃ心強かったです。早くお稽古したいです(笑)!

-前回公演や原作映画をご覧になった感想を教えてください。

夢咲 古き良き時代のハッピーなミュージカルだということが感じられて、すごく面白く見させていただきました。最近は、私自身、これほどハッピーなミュージカルに携わることが少なかったので、出演できることがすごく楽しみです。コロナ禍もあったので、きっとお客さまもこうしたハッピーなものを求めていらっしゃるのではないかなと思うのでこの作品に携われることがうれしいです。

-宝塚歌劇団出身という共通点のある三人ですが、三人での共演は今回が初となります。お互いの印象や魅力を教えてください。

朝夏 私たちがこんなにも朗らかでいられるのは一路さんのお人柄があってのことだと思います。大先輩ではありますが、とてもフラットに私たちに接してくださるんですよ。私たちの目線でお話ししてくださる先輩ってすてきですよね。

一路 いやいやいや。まあちゃんは本当に頼りになるので、私はずっと甘えています(笑)。まあちゃんが宝塚を退団して2作目の作品で親子を演じさせていただいたのですが、男役さんだったのにものすごく自然に女性になっていて。女優さんになってから変わっていく姿も横で見させてもらえているので、本当に母になったような気分です(笑)。

夢咲 私は学年が一番下で、元々すごく自由人なのですが、この自由なままでいさせてくださるお二人の優しさ、おおらかさ、全てがうれしいです(笑)。一路さんは大先輩で伝説の方で、ずっと見させていただいてきたので、最初にお会いするときに緊張していたのですが、そのときからすごく優しくしてくださって。今回、ご一緒できるのがすごくうれしいです。まあちゃんとは同い年なのですが、本当に頼りになるお姉ちゃんみたいな存在です(笑)。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【週末映画コラム】『六人の嘘つきな大学生』/『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(11月22日公開)

映画2024年11月22日

『六人の嘘つきな大学生』(11月22日公開)  大手エンターテインメント企業「スピラリンクス」の新卒採用の最終選考に残った6人の就活生への課題は「6人でチームを作り、1カ月後のグループディスカッションに臨むこと」だった。  全員での内定獲得 … 続きを読む

生駒里奈が語る俳優業への思い 「自分ではない瞬間が多ければ多いほど自分の人生が楽しい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2024年11月20日

 ドラマ・映画・舞台と数多くの作品で活躍する生駒里奈が、ストーリー性のある演劇的な世界観をダンスとJ-POPで作り上げるダンスエンターテインメント集団「梅棒」の最新作、梅棒 19th GIFT「クリス、いってきマス!!!」に出演する。生駒に … 続きを読む

史上最年少!司法試験に合格 架空の設定ではないリアルな高校2年生がドラマ「モンスター」のプロデューサーと対談 ドラマ現場見学も

ドラマ2024年11月17日

 毎週月曜夜10時からカンテレ・フジテレビ系で放送している、ドラマ「モンスター」。趣里演じる主人公・神波亮子は、“高校3年生で司法試験に合格した”人物で、膨大な知識と弁護士として類いまれなる資質を持つ“モンスター弁護士”という設定。しかし今 … 続きを読む

八村倫太郎「俊さんに助けられました」、栁俊太郎「初主演とは思えない気遣いに感謝」 大ヒットWEBコミック原作のサスペンスホラーで初共演『他人は地獄だ』【インタビュー】

映画2024年11月15日

 韓国発の大ヒットWEBコミックを日本で映画化したサスペンスホラー『他人は地獄だ』が、11月15日から公開された。  地方から上京した青年ユウが暮らし始めたシェアハウス「方舟」。そこで出会ったのは、言葉遣いは丁寧だが、得体のしれない青年キリ … 続きを読む

「光る君へ」第四十三回「輝きののちに」若い世代と向き合うまひろと道長【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年11月15日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。11月10日に放送された第四十三回「輝きののちに」では、三条天皇(木村達成)の譲位問題を軸に、さまざまな人間模様が繰り広げられた。  病を患い、視力と聴力が衰えた三条天皇に、「お目も見えず、お耳 … 続きを読む

Willfriends

page top