エンターテインメント・ウェブマガジン
NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。のちに「源氏物語」の作者となる主人公まひろ/紫式部(吉高由里子)と藤原道長(柄本佑)を中心にした波乱万丈な物語は、毎回視聴者をくぎづけにしている。物語を彩る多彩な登場人物の中で、まひろの友人さわを好演するのが、大河ドラマ初出演となる野村麻純。役への思いや撮影の舞台裏を語ってくれた。
オーディションの時は全く手応えがなかったので、こんなすてきな役を頂けたことに、うれしさと同時にプレッシャーも感じました。でも、だからこそしっかり準備もできましたし、クランクインするまでの期間も、自分にとっては大切な時間だったなと思っています。
事前に見てはいたんですけど、オンエアを皆さんと一緒に見る感動は格別でした。しかも、SNS上では皆さんがさわを抵抗なく受け入れてくださったことにも驚いて。ちょうどまひろもつらいときでしたから、第一回からご覧になっている皆さんからは、「いきなり現れて、何なの!」と、否定的な声が多く出るだろうと覚悟していたんです。でも逆に、「さわがいるのが救い」とまで言ってくださる方もいて。驚くと同時にすごくありがたかったです。大河ドラマは皆さんに届いてからが新たなスタートなんだなと、つくづく思いました。
さわの根底には、まひろのことが大好きで、慕い、信頼する気持ちがまずあり、それとは別に、自分が育った家で疎外されていたこと、親から関心を持ってもらえなかったことから生じるまひろに対するうらやましさもあるんですよね。その葛藤の中で時々、爆発してしまうのかなと。実は、最初に台本を読んだとき、あまりにも感情の振れ幅が大きすぎて、「なぜこうなるのかな?」とさわの人物像をつかみ切れなかったんです。でも、監督と相談したり、撮影が休みの間に自分の中で役を俯瞰(ふかん)したりするうち、そんなふうに理解できるようになっていきました。
ものすごくあります。まひろのことが好きで、慕っているからこそ、ちょっと厄介なことを言ってみたり、構ってほしいが故に意地悪なことを言ってしまったり…。そういう人って、身近にいそうじゃないですか。そういうものは平安時代も現代も変わらないんだな、と。さわは、まひろにとってただの友だちではなく、お互いに一番の親友でありたいと思っているんでしょうね。だから、さわは絶対的にまひろの味方ではあるんですけど、ちょっと面倒くさい女ですよね(苦笑)。でも、その面倒くさいところも含めて、さわをかわいがってもらえたらうれしいです。
さわはそれを知りませんが、もし知ったら、どんなに身分の高い相手でも、くってかかるでしょうね。それをまひろに「さわさん、そんなことしなくていいから!」と止められる姿が目に浮かびます(笑)。
映画2024年5月21日
ジャマイカが生んだ伝説のレゲエミュージシャン、ボブ・マーリーの波瀾(はらん)万丈な生涯を映画化した『ボブ・マーリー:ONE LOVE』が、5月17日から全国公開された。本作のプロモーションのために来日したレイナルド・マーカス・グリーン監督 … 続きを読む
ドラマ2024年5月21日
突如7つの巨大な“穴”が現れた日本を舞台に、穴に入るか悩む8人の男女が会合に参加し、お互いの人生を語り合うドラマ「滅相も無い」(MBS/TBSドラマイズム)が放送中だ。本作はドラマ「きれいのくに」(2021年)や映画『ほつれる』(2023 … 続きを読む
ドラマ2024年5月20日
高橋海人が主演するドラマ「95」がテレ東系で放送中だ。早見和真氏の青春小説が原作の本作は、大人の作った社会の仕組みにあらがい、大切なものを守りながら1995年の渋谷をがむしゃらに駆け抜けた高校生たちの熱き青春群像劇。 本作で高橋が演じる … 続きを読む
舞台・ミュージカル2024年5月19日
俳優・市村正親の長男で、ミュージカル「オリバー!」で本格俳優デビューを果たした市村優汰が、8月8日から上演される海の音楽劇「プリンス・オブ・マーメイド~海と人がともに生きる~」で舞台初主演を果たす。市村が演じるのは、人魚の王子タリク役。石 … 続きを読む
ドラマ2024年5月18日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。5月12日に放送された第十九回「放たれた矢」では、権力の頂点に立った藤原道長(柄本佑)の活躍を軸に、藤原伊周(三浦翔平)・隆家(竜星涼)兄弟との確執や、図らずも実現した主人公まひろ(吉高由里子) … 続きを読む