池川侑希弥 映画初出演で初主演を飾った関西ジャニーズJr.期待の新星「すごく大きな経験で、自信になりました」『雑魚どもよ、大志を抱け!』【インタビュー】

2023年3月23日 / 13:07

 数々のアイドルを送り出してきた関西ジャニーズJr.からまた一人、期待の新星が現れた。オーディションを経ての映画初出演で、『雑魚どもよ、大志を抱け!』(3月24日公開)の主人公・高崎瞬役に抜てきされた池川侑希弥だ。1980年代の地方の町を舞台に、さまざまな悩みを抱えながらも、気の合う仲間たちと過ごす小学生の日常を生き生きと描いた成長物語で、はつらつとした演技を披露。その存在を鮮烈に印象付ける。普段は関西ジャニーズJr.内のユニット“Boys be”のメンバーとしても活躍し、本作でそのフィールドをさらに広げた池川が、初主演の舞台裏を語ってくれた。

(C)2022「雑魚どもよ、大志を抱け!」製作委員会

-映画初出演とは思えない池川さんの芝居が主人公の瞬にぴったりで、すがすがしい気持ちになるすてきな作品でした。オーディションを経て初主演が決まったときの気持ちはいかがでしたか。

 決まったときは、すごくうれしかったです。ただ、僕はお芝居の経験が少ないので、後から「僕が主演でいいのかな…」と心配になってきました。でも、「決まった以上は、しっかりやらなきゃ」と気を引き締めました。

-瞬の友人を演じる共演者の中には、同世代で演技経験豊富な人もいますが、初対面の印象は?

 最初はすごく緊張しました。初めてみんなと会ったとき、1、2時間ぐらいいろんな話をしたんですけど、その中で「お芝居何年目?」みたいな話になったんです。そのとき、僕はまだ2、3年目だったので、みんなの話を聞いて、本当にすごい方たちが集まっているんだなと思って。田代(輝/瞬の親友・村瀬隆造役)くんなんて、芸歴14年で、生まれたときからやっているような感じでしたし。ただ、撮影の2カ月ぐらい前から週1回集まって台本の読み合わせをしたので、みんなとすぐに仲良くなることができました。おかげで、役の上での隆造たちとの関係も作っていきやすかったです。

-合宿形式で行われた撮影中には、田代さんと2人で演技の練習をしたそうですね。

 隆造とのクライマックスのシーンについて、監督さんから「練習しておいてね。ただし、練習し過ぎると、自然な感じが出せないから」と言われていたんです。だから、みんなの邪魔にならないように宿舎で、やり過ぎない程度に田代くんと練習しました。

-そのかいあって、お二人が演じるクライマックスにはグッと心をつかまれました。ところで、本作は脚本家、映画監督として『百円の恋』(14)、『喜劇 愛妻物語』(19)などを手掛けてきた足立紳監督が、20年がかりで映画化を実現した入魂の作品です。物語には足立監督の子ども時代の記憶が色濃く投影されているようですが、この作品に懸ける思いをどんなふうに受け止めましたか。

 撮影が休みのとき、監督さんやプロデューサーさんが、共演者のみんなと一緒に焼き肉に連れて行ってくれたことがあったんです。そこで「昔は本当にこんな感じだったんだ」と、監督さんの子ども時代の話をしてくれました。映画の中では、僕が想像する以上に大胆ないたずらをする場面があったので、「昔はこんなことをやっても許されていたんだ!?」と驚きました。ただ、瞬は周りと比べてそれほどいたずらをするタイプではないので、演じる上では、いたずらをする隆造たちを引っ張っていく形にならないように気を付けました。

-いろいろないたずらの中でも、学校の池で飼っていたオオサンショウウオを捕まえるシーンは、楽しそうで印象的でした。

 あれは、すごく楽しかったです。撮影はかなり時間がかかったんですけど、オオサンショウウオの模型がすごくリアルだったので、カメラが回っていないときも、田代くんたちと「めっちゃ楽しい!」みたいな感じで盛り上がっていました(笑)。

-池川さんが生まれる前の昭和の時代を舞台にした物語ですが、演じてみて昭和らしさを感じた部分は?

 昭和の頃は、今と比べていろんな意味で規制が緩いですよね。そこはちょっとうらやましかったです。でも逆に、今はきちんと規制されている分、問題になることが減ったので、その点は今の方がいいなと思います。携帯電話がないところも、昭和らしさを感じました。今は携帯電話が当たり前になったので、友だちとのコミュニケーションがずっと取りやすくなってよかったです。ただ、子どもの気持ちは昭和も今も変わらないと思ったので、瞬には共感できましたし、役としても入っていきやすかったです。

 
  • 1
  • 2

関連ニュースRELATED NEWS

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「豊臣兄弟!」第20回「本物の平蜘蛛」不思議な印象を残した松永久秀の最期【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年5月28日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月24日に放送された第20回「本物の … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(14)梅は飛び

舞台・ミュージカル2026年5月28日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼太宰府天満宮の「梅ヶ枝餅」  前 … 続きを読む

芳根京子&渡辺翔太、ウェンディの視点から描く「ウェンディ&ピーターパン」で初の舞台共演 お互いに「心強い」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年5月27日

 芳根京子と渡辺翔太がダブル主演を務める、Bunkamura Production 2026/DISCOVER WORLD THEATRE vol.16「ウェンディ&ピーターパン」が、6月12日から上演される。本作は、世界的名作「ピーターパ … 続きを読む

佐々木蔵之介「この映画を見た後で自分の気持ちがさまようようなところがあるので、誰かと一緒に見てほしいと思います」『名無し』【インタビュー】

映画2026年5月22日

 その男が右手で触れた瞬間、相手は消え、死が訪れる。世にも奇妙な凶器なき犯行と謎に包まれた動機とは…。俳優だけでなく、脚本家、映画監督としても活躍する佐藤二朗が、初めて漫画原作を手がけたサイコバイオレンスを、自らの主演・脚本、城定秀夫監督で … 続きを読む

宮野真守&神山智洋、初共演の二人が作り上げる、劇団☆新感線のドタバタ音楽活劇ミステリー 「多幸感にあふれた作品をお届けしたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年5月22日

 宮野真守と神山智洋(WEST.)が出演する、2026年劇団☆新感線46周年興行・夏公演 SHINKANSEN☆RSP 怪奇骨董音楽劇「アケチコ!~蒸気の黒ダイヤ、あるいは狂気の島~」が、6月12日から上演される。本作は、脚本に劇作家の福原 … 続きを読む

page top