Dream Ami、「この先の人生を動かす大きなきっかけになる」初めてのグランドミュージカルへの思い【インタビュー】

2023年2月12日 / 08:00

 Dream、E-girlsの中心メンバーとして活動し、現在はソロアーティストとして活動するDream Ami。近年では、舞台作品にも挑戦し、俳優としての活動もスタートした。3月11日から開幕するミュージカル「ジキル&ハイド」には、桜井玲香とダブルキャストでエマ役で出演。Dream Amiにとって、本作は、初めてのグランドミュージカルでもある。本作に懸ける思いや、ミュージカルへの出演を決めた思いなどを聞いた。

Dream Ami (ヘアメーク: Midori Fukuda(Luana)/スタイリスト:Goto Noriko)(C)エンタメOVO

-本作は、2001年の初演以来、上演を重ねてきた人気作です。出演が決まったときはどんな心境でしたか。

 すごくうれしかったのですが、驚きもありました。オーディションで選んでいただいたのですが、私はまだ、さほどミュージカルの経験がなかったので、まさか選んでいただけるとは思ってもいなかったです。でも、これも経験の一つだと思って挑んだので、とても光栄ですし、自分にとってこの先の人生を動かす大きなきっかけになるのではないかと思っています。

-もともとミュージカルに出演したいという思いがあったのですか。

 正直にいうと、全然なかったです。私は中学2年生でDreamとしてデビューして以来、グループで歌やダンス以外のこともたくさんさせていただく中で、ミュージカルにも何度か出演させていただいたことがありました。ただ、グループで出演したということもあって、グループ活動の延長線上にあるもののように思っていて、どこか中途半端な気持ちでやっていたんだと思います。なので、そのときは、ミュージカルの面白さが分からなかったんです。演技の経験もなかったですし、自信もなかったので…。ミュージカルを見るのは好きでしたが、出演する側ではないなと思うようになっていました。

-なるほど。

 ですが、歌って踊ることが好きだったので、何度も出た方がいいと勧められてはいたんです。それでも「私はやらない」とお断りしていたのですが、昨年、(所属する)事務所の代表のEXILE HIROさんとお話しさせていただく機会があり、そのときに「ミュージカルをやってみたら? いいと思うよ」と直接、勧めていただいたんです。そのときに、HIROさんから言っていただくということは、本当にやってみた方がいいのかもしれない。今までちゃんとやってもいないのに、やらないと決めていたのはもったいないことだったのかもしれないと思って、昨年、ミュージカルに出演させていただきました。グループを離れて、初めて1人で出演したのですが、それがすごく楽しかった。自分でも驚くほど、またやりたいと思うようになったんです。その矢先に「ジキル&ハイド」のオーディションのお話を頂いたので、こんな私がこのような歴史ある作品に出演させていただいてもいいのかと思いましたが、やりたいという思いの方が強く、受けさせていただきました。

-ミュージカルの面白さは、どんなところに感じたのですか。

 私は、これまで慣れ親しんだ環境に居心地の良さを感じていたので、全く違う世界に入ることには怖さもありましたが、入ってみたら、すごくエネルギーにあふれた、熱い世界でした。アーティストとしての活動とはまた違うものですが、みんなで一つのものを作り上げていくのが面白かったですし、私はやっぱり歌うのが好きなんだと改めて感じました。ミュージカルの楽曲は、私がこれまで歌ってきたようなJ-POPとは違いますが、小学生のときから合唱団に入って歌っていたので、そうした歌を歌う楽しさもありました。とにかく、すごく楽しかったんです。

-今回は、主人公・ジキルの婚約者で、彼をいちずに信じ、支え続けるエマを演じます。今現在は、エマという女性をどう捉えていますか。

 外見は、かわいくて柔らかい雰囲気を持っているけれども、芯のある強い女性だと思います。柔らかさとお嬢さまとしての気品、それから芯の強さを表現できたらいいなと思います。

-同じくエマを演じる桜井さんの印象は?

 メディアを通して見ていたときは、ふわふわした女の子らしい、柔らかな印象の方なのかなと思っていましたが、実際にお話をさせていただいたら、すごくしっかりしていて、自分を持っている方だなと感じました。28歳とおっしゃっていましたが、私よりも年上に感じたほど、落ち着いた方で…ふわふわしているのは私だけでした(笑)。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

オダギリジョー「麻生さんの魅力を最大限引き出そうと」麻生久美子「監督のオダギリさんは『キャラ変?』と思うほど(笑)」『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』【インタビュー】

映画2025年10月17日

 伝説の警察犬を父に持つオリバーとそのハンドラーを務める鑑識課警察犬係の青葉一平(池松壮亮)のコンビ。だが、なぜか一平だけにはオリバーがだらしない着ぐるみのおじさん(オダギリジョー)に見えており…。  この奇想天外な設定と豪華キャストが繰り … 続きを読む

【映画コラム】初恋の切なさを描いた『秒速5センチメートル』と『ストロベリームーン 余命半年の恋』

映画2025年10月17日

『秒速5センチメートル』(10月10日公開)  1991年、春。東京の小学校で出会った遠野貴樹(上田悠斗)と転校生の篠原明里(白山乃愛)は、互いの孤独を癒やすかのように心を通わせていくが、卒業と同時に明里は栃木に引っ越してしまう。  中学1 … 続きを読む

大谷亮平「お芝居の原点に触れた気がした」北斎の娘の生きざまを描く映画の現場で過ごした貴重な時間『おーい、応為』【インタビュー】

映画2025年10月16日

 世界的に有名な天才浮世絵師・葛飾北斎。その北斎と長年生活を共にし、自らも絵師“葛飾応為”として名をはせた娘・お栄の生きざまを描いた『おーい、応為』が10月17日から全国公開となる。劇中、北斎(永瀬正敏)の弟子の絵師“魚屋北渓”として知られ … 続きを読む

黒崎煌代 遠藤憲一「新しいエネルギーが花開く寸前の作品だと思います」『見はらし世代』【インタビュー】

映画2025年10月15日

 再開発が進む東京・渋谷を舞台に、母の死と残された父と息子の関係性を描いた『見はらし世代』が10月10日から全国公開された。団塚唯我のオリジナル脚本による長編デビュー作となる本作で、主人公の蓮を演じた黒崎煌代と父の初を演じた遠藤憲一に話を聞 … 続きを読む

草なぎ剛「今、僕が、皆さんにお薦めしたい、こういうドラマを見ていただきたいと思うドラマです」「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」

ドラマ2025年10月14日

 草なぎ剛主演の月10・新ドラマ「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜午後10時/初回15分拡大)が13日から放送スタートとなった。本作は、妻を亡くし、幼い息子を男手一つで育てるシングルファーザ … 続きを読む

Willfriends

page top