明日海りお「心も体も元気でいたい」 役作りのために自分自身を探求【インタビュー】

2022年11月23日 / 08:00

 2019年に5年半の間トップスターとして在籍した宝塚歌劇団を退団した後も、ミュージカルはもちろん、NHK連続テレビ小説「おちょやん」など、人気ドラマへの出演や、情報番組でのパーソナリティーなど、活動の場を広げてきた明日海りお。自身初の冠番組Huluオリジナル「明日海りおのアトリエ」のSeason2が11月24日からスタートする。Season1では秘密基地であるアトリエで“生活を豊かにするオトナのひとり時間の過ごし方”を学んだ明日海が、Season2ではアトリエを飛び出して旅に出る。撮影の裏話や子どもの頃の思い出などを聞いた。

明日海りお(ヘアメーク:山下景子/スタイリスト:大沼こずえ(eleven.)) (C)エンタメOVO

-番組では、これまで“おうち時間”を豊かにする挑戦をしてきましたが、今回は、沖縄と明日海さんの出身地の静岡へ旅に出ています。どんな旅をしたのですか。

 Season2は、自身をアップデートをテーマに、アトリエを飛び出して学びや新たな体験をする番組になっています。私はハワイが大好きなので、同じように独自の文化や伝統を色濃く残し、気候的にも日本で一番近い沖縄をピックアップさせていただきました。実は、沖縄本島には行ったことがなかったので、沖縄について深く知るいい機会にもなりました。それから、静岡にはなかなかゆっくりと帰ることができずにいたので、今の静岡を知りたいということと、視聴者の方に静岡の魅力をお伝えできたらと思い、今回、行かせていただきました。実際に行ってみたら、想像以上に“センチメンタルジャーニー”な番組になったと思います。

-初めての沖縄本島の思い出は?

 ロケをしたのが夏真っ盛りの時期だったので、沖縄は暑いんだなと思いました(笑)。ですが、海は美しいし、おいしい食べ物がたくさんあるし、伝統文化にも挑戦することができ、いい旅になったと思います。特に印象的だったのは、水牛に乗ったことです。美しい景色の中を歩いて、心地よい時間を過ごせました。一番大変だったのは、エイサーを踊ったこと。かなりハードな踊りで、現地の方々の肌に染み込んでいるリズム感、発声法を知ることができ、私も楽しんで踊れました。

-旅をしたことで再認識した静岡の魅力は?

 静岡の人は穏やかで独特の雰囲気があると時々言われるのですが、まさにその通りだと思います。どこに行ってもそれを感じました。これまで、宝塚歌劇団時代のことは振り返ってお話をする機会は多かったのですが、入団前のことはあまりお話する機会もなかったですし、思い出すきっかけも少なかったんです。今回、思い出の地を巡ったり、お世話になった方々に会ったり、当時の気持ちがフラッシュバックするかのような感覚で自然と涙があふれました。もちろん、静岡の美しい景色も見ることができる内容になっていますので、それも一緒に楽しんでいただけると思います。

-では、その話す機会が少なかったという宝塚に入る前の、明日海さんの子ども時代の思い出を教えてください。

 小学校に上がる前は、人形で遊ぶよりも外を走り回って泥んこ遊びをするのが好きなアウトドアな子どもでした(笑)。小学校に上がる頃には、学校が終わったら習い事。バタバタとトライアスロンのような生活だったと思います。母が習い事をさせるのが好きだったので、その影響でピアノやバレエだけでなく、お習字や水泳などたくさんの習い事に通っていたんです。自分から唯一やってみたいとお願いしたのが新体操だったのですが、それは1年ぐらいしか続きませんでした(笑)。母が勧めてくれたバレエとピアノはずっと長く続けていました。

-その頃の習い事が、その後の宝塚につながるんですね。ところで、この番組ではさまざまなことに挑戦していますが、明日海さんは探究心は強い方ですか。

 強い方だと思います。特に、自分自身について探求することが多いです。役を作るときは、自分の経験や感情をフルに活用し、その感情を表現するために体の動きを細部まで考える必要があるので、体も心も元気でいたいんです。なので、健康でいるためにはどうすればいいのか、自分はどういう体質なのかとかは、すごく気にしています。それから、自分の性格を分析もします。健康と美容に関しては、探究心が強いと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【週末映画コラム】新作のラインアップに時代劇が並ぶ喜び『碁盤斬り』/『鬼平犯科帳 血闘』

映画2024年5月17日

『碁盤斬り』(5月17日公開)  柳田格之進(草なぎ剛)は、身に覚えのない罪をきせられた上に妻も失い、故郷の彦根藩を追われ浪人となった。今は娘のお絹(清原果耶)と一緒に江戸の貧乏長屋で暮らしている。  何ごとにも実直で、曲がったことが許せな … 続きを読む

柏木悠&石川凌雅&福澤侑「昭和のヤンキーはおしゃれで渋みがある」 ドラマ「ゴーストヤンキー」【インタビュー】

ドラマ2024年5月16日

 現在放送中のドラマ「ゴーストヤンキー」。本作は、陸上選手の夢を絶たれ、人生に絶望した少年・風町トゲルが、ひと癖もふた癖もある“幽霊の昭和ヤンキー”集団「わんぱく団」と出会い、人生が大きく変わっていくオリジナルストーリー。霊界で起こる不思議 … 続きを読む

藤原大祐「寝る前に毎日15分、ほっこりしてもらえたら」注目の若手俳優がテレビドラマ初主演 NHK夜ドラ「柚木さんちの四兄弟。」

ドラマ2024年5月16日

 5月27日から放送開始となるNHKの夜ドラ「柚木さんちの四兄弟。」は、藤沢志月氏の同名コミックを原作に、2年前に事故で両親を亡くした男だけの柚木家四兄弟の日常を描いた温かな物語だ。本作で、高校教師として働く四兄弟の長男・柚木隼を演じてテレ … 続きを読む

「具体と抽象が入り交じった美術館に入った時と同じような感覚になるかもしれない」福士蒼汰『湖の女たち』【インタビュー】

映画2024年5月16日

 湖畔にある介護施設で、100歳の老人が殺害された。事件の捜査を担当する西湖署の若手刑事・濱中圭介は、捜査で出会った介護士の豊田佳代(松本まりか)にゆがんだ支配欲を抱くようになる。一方、事件を追う記者(福地桃子)は、署が隠ぺいしてきた薬害事 … 続きを読む

「明日香と遥斗の恋が二転三転するのが面白いところです」 ドラマ「366日」狩野雄太プロデューサーが語る“今後の見どころ”【インタビュー】

ドラマ2024年5月14日

 広瀬アリスが主演する月9ドラマ「366日」(フジテレビ系)が現在放送中だ。本作は、HYの名曲『366日』の世界観に着想を得たオリジナルストーリー。高校時代に実らなかった恋をかなえようと再び動きだした雪平明日香(広瀬)と水野遥斗(眞栄田郷敦 … 続きを読む

Willfriends

page top