ついに桶狭間の戦いへ!「雨上がりでぬかるんだ土の中、必死に戦いました」染谷将太(織田信長)、「殺陣のシーンで“力強い義元”の真骨頂を表現」片岡愛之助(今川義元)ほか【「麒麟がくる」インタビュー】

2020年6月6日 / 13:55

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」。主人公・明智光秀(長谷川博己)を中心に毎回、濃密な群雄割拠の戦国絵巻が繰り広げられているが、6月7日放送の第二十一回では、ついに歴史に名高い“桶狭間の戦い”が描かれる。東海最強と言われた戦国大名・今川義元の大軍二万五千をわずか三千の兵で打ち破った織田信長は、この勝利をきっかけに天下取りへと大きく歩みを進めることとなる。この大一番を前に、信長役の染谷将太、義元役の片岡愛之助、義元の家臣・朝比奈親徳を演じる山口馬木也が、第二十一回の見どころを語ってくれた。

織田信長役の染谷将太

-桶狭間の戦いに臨む信長の心境をどんなふうに捉えましたか。

染谷 桶狭間の戦いは、長く対立してきた今川義元を自分の代で討ち取る、信長にとって、また一歩、“織田信長”に近づく戦いだと思っています。徐々に戦いへと情勢が近づく中で、ある種の、自分が育った家族を失った信長は悩みます。戦略はもちろんのこと、死や、帰蝶のこと。しかし、桶狭間という突破口を見いだしたとき、信長は自らが出向くことで、自分という存在を懸け、自らを試すように全てを捨てて出陣します。

-一方の義元はいかがでしょうか。

愛之助 出陣のシーンは、大一番を迎える緊張感を感じながらも「負けるはずがない」という絶対的な自信を持つ義元の姿を、そして合戦のシーンは、戦場で命を落とした数少ない戦国武将ということを念頭に、“勇ましい武将”であり続けることを大切にしました。

-義元を演じる上で心掛けてきたことは?

愛之助 これまでの今川義元は、見た目で公家のようなイメージがありましたが、今回は頭が良く、強大な強さを持った勇敢な武将として描かれています。全体的にクールな印象ですが、その中に鋭さと燃えたぎるような情熱が見え隠れするように演じてきました。

-今回の大きな見せ場となる桶狭間の合戦シーンを撮影した感想は?

染谷 非常に過酷でした。雨上がりで土はぬかるみ、まともに立てない環境の中で必死に戦いました。キレキレな立ち回りにはなっていないと思いますが、1人の人間が命を懸け、ただ必死に戦う人間くささを意識して演じました。

愛之助 今回、義元にも殺陣のシーンがあります。出演のお話を頂いたときから“力強い今川義元”を目指してきましたが、この殺陣のシーンでその真骨頂を表現するべく、演出の方と殺陣指導の久世(浩)先生にご相談させていただきました。最後まで屈強な義元であることで、討ち取った信長の存在がさらに強くなると思い、絶命の瞬間まで戦う武将であることを意識しました。

山口 ロケでは雨が降っていて足場も悪く、何か神秘的で不思議な感覚がありました。

-桶狭間の戦いでは、今井翼さん演じる信長の家臣・毛利新介が、義元の首級をあげる活躍を見せますね。

愛之助 公私ともに仲がよいので複雑ですが、翼さんに討ち取られるなら仕方ないかと(笑)。大河ドラマで共演できてとてもうれしかったです。

山口 途中から参加する身としてプレッシャーもありましたが、主役の長谷川さんをはじめ、毛利を演じる今井さんとも共演したことがあったので、なごみました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「生きることはこんなに面白いと示したい」制作統括が「ブラッサム」に込めた思い【連続テレビ小説「ブラッサム」インタビュー】

ドラマ2026年9月28日

 ついにNHKで放送開始となった2026年後期連続テレビ小説「ブラッサム」。明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルにした主人公・葉野珠(石橋静河)が、苦難の中でも「幸せのかけら」を見つけ、常に前に進むことで人々の … 続きを読む

石橋静河「皆さんに『一歩前進してみようかな』と思っていただけたら」連続テレビ小説主演に懸ける思い【連続テレビ小説「ブラッサム」インタビュー】

ドラマ2026年9月26日

 9月28日から2026年後期連続テレビ小説「ブラッサム」が、NHKで放送開始となる。主人公は、明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルにした葉野珠。彼女が苦難の中でも「幸せのかけら」を見つけ、常に前に進むことで人 … 続きを読む

【映画コラム】戦争が終わった後に残るものは…『ハート・オブ・ビースト』『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』

映画2026年9月25日

『ハート・オブ・ビースト』(9月25日公開)  かつて陸軍特殊部隊で生死を共にした退役軍人のジェームズ(ブラッド・ピット)と、元軍用偵察犬で義足のオーディン。戦場を離れた現在も、彼らは相棒として深い絆で結ばれていた。  ところがアラスカ上空 … 続きを読む

市川團十郎、市川新之助「こういう形で記録に残せたのは非常によかったと思います」【インタビュー】『襲名』

映画2026年9月24日

 十三代目市川團十郎白猿の襲名と八代目新之助の初舞台を正面から捉えた、三池崇史監督のドキュメンタリー映画『襲名』が、9月25日から全国公開される。映画の公開を前に、團十郎、新之助親子に話を聞いた。 -まず、映画を見て感じたことから伺います。 … 続きを読む

尾上松也「金田一耕助を演じる喜びがふつふつと」奥智哉「今の時代にふさわしい作品に」名作ミステリー映画で共演『八つ墓村』【インタビュー】

映画2026年9月18日

 横溝正史原作の名作ミステリーが、令和の時代によみがえる!これまで繰り返し映像化されてきた『八つ墓村』が装いも新たに映画化され、9月18日から全国公開となる。  岡山県の山奥にひっそりとたたずむ八つ墓村で起きる連続殺人の謎に、名探偵・金田一 … 続きを読む

page top