エンターテインメント・ウェブマガジン
高倉健、石坂浩二、古谷一行、渥美清、西田敏行、役所広司、稲垣吾郎…。これまで数々の名優たちが演じてきた名探偵・金田一耕助。その大役を、スーパープレミアム「悪魔が来りて笛を吹く」(BSプレミアム 7月28日午後9時~10時59分放送)で担うことになった吉岡秀隆。これまでとは一味違う金田一役に込めた思いを、吉岡と吉田照幸監督に聞いた。
吉岡 尊敬する渥美清さんが金田一を演じた映画『八つ墓村』(77)が僕のデビュー作で、胸のどこかにトゲのように刺さって、何となく意識していたキャラクターだったので、「ついに金田一きたっ!」という思いがありました。渥美さんが金田一を演じたときの年齢(映画公開時は49歳)を僕が超えてしまうと、この役はもう諦めなきゃいけないという気持ちもあったので、この年(47歳)で演じられてよかったです。
吉岡 全然!近づこうなんてこれっぽっちも思っていないです(笑)。同じ役でいうと、(79年公開の映画『悪魔が来りて笛を吹く』の)西田(敏行)さんがそうですが、尊敬する西田さんも僕と同じところで悩まれていたのかな…と考えると、すごくいい勉強になりました。そういう意味では、懐の深い、一生懸命であれば誰でも受け入れてくれる役だと感じました。
吉岡 金田一が謎解きを頼まれて屋敷に入ることで、新しく生まれる悲劇があるので、金田一さえいなければ…というところですよね。もちろん、金田一がいなければ物語にならないから“そもそも論”だけど、そういうところで西田さんも金田一として悩まれたのかなと思いました。
吉岡 特にはないです。金田一だからといって、髪が長くて、汚くて…というよりは、野次馬の中の一人でいられるというか、景色の一部になるような人物像が僕のイメージでした。監督も「コスプレみたいにはなりたくない」と言っていたので、金田一のふりをするより、人間性を持って事件を解いていくところに重点を置きました。
吉岡 優しいですね。というか、頼りない(笑)。でも、命を救いたいとか、事件に関わって解明していくうちに、これ以上は誰にも死んでほしくないという気持ちが強く出たと思います。
吉田監督 金田一シリーズの魅力は謎解きだけれど、今回は人間の業、悲しさや優しさという感情的なものが強調されています。それは吉岡さんが主演ということで、血が通った金田一を作りたいと思い、謎解きから人間ドラマとしての要素が強い脚本に変更して仕上げました。もともと「悪魔は~」は複雑な人間関係の模様が描かれているので、吉岡さん演じる金田一は作品的にもぴったりはまったと思います。
映画2024年11月22日
『六人の嘘つきな大学生』(11月22日公開) 大手エンターテインメント企業「スピラリンクス」の新卒採用の最終選考に残った6人の就活生への課題は「6人でチームを作り、1カ月後のグループディスカッションに臨むこと」だった。 全員での内定獲得 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2024年11月20日
ドラマ・映画・舞台と数多くの作品で活躍する生駒里奈が、ストーリー性のある演劇的な世界観をダンスとJ-POPで作り上げるダンスエンターテインメント集団「梅棒」の最新作、梅棒 19th GIFT「クリス、いってきマス!!!」に出演する。生駒に … 続きを読む
ドラマ2024年11月17日
毎週月曜夜10時からカンテレ・フジテレビ系で放送している、ドラマ「モンスター」。趣里演じる主人公・神波亮子は、“高校3年生で司法試験に合格した”人物で、膨大な知識と弁護士として類いまれなる資質を持つ“モンスター弁護士”という設定。しかし今 … 続きを読む
映画2024年11月15日
韓国発の大ヒットWEBコミックを日本で映画化したサスペンスホラー『他人は地獄だ』が、11月15日から公開された。 地方から上京した青年ユウが暮らし始めたシェアハウス「方舟」。そこで出会ったのは、言葉遣いは丁寧だが、得体のしれない青年キリ … 続きを読む
ドラマ2024年11月15日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。11月10日に放送された第四十三回「輝きののちに」では、三条天皇(木村達成)の譲位問題を軸に、さまざまな人間模様が繰り広げられた。 病を患い、視力と聴力が衰えた三条天皇に、「お目も見えず、お耳 … 続きを読む