【インタビュー】「悪魔が来りて笛を吹く」吉岡秀隆「全部捧げました」 宿命のような金田一耕助役に感慨無量

2018年7月23日 / 12:00

-印象に残る撮影エピソードを教えてください。

吉岡 ラスト25分の謎解きの部分は、台本にして30ページで、ほとんど僕がしゃべっているので、いじめなのかな?と思いました(笑)。

吉田監督 そのシーンは2日に分けて撮る予定だったけど、撮り始めたらあまりにも良くて、カットをかけずにいたら最後まで行きかけて、テープが先に終わってしまいました。普通だったら、その日の撮影分のせりふだけを覚えてくるのに、膨大なせりふを完璧に入れているから驚いて、どこまで行くんだろう…と客観的に見ていました。

吉岡 僕もどこでカットをかけてくれるんだろうと思いました。だって、ピーってカメラが止まっているのにカットがかからないから(笑)。

-役に懸ける熱意が伝わってきますが、演じ切った達成感はありますか。

吉岡 ああすればよかった、こうすればよかったというのは何につけてもあるけれど、金田一に限っては何もないです。全部捧げましたという感じです。

-では、“新”金田一として次回作を期待してよろしいのでしょうか。

吉岡 今事件を解決したばかりなので何とも言えないです(笑)。ただ、せりふ覚え、立ち回り、もっと言えば、相手がいなければ芝居が成立しないなど、改めていろいろ考えさせられて、役者として基本に立ち返らせてくれるキャラクターでした。まずは僕も早くドラマを見たいです。

-最後に視聴者にメッセージをお願いします。

吉田監督 今までで一番面白い金田一になったと思っています。ぜひご覧ください。

吉岡 監督が言っているのだから間違いなくそうだと思います。その中で金田一を演じられたことがとても幸せです。僕も楽しみにしています。

(取材・文/錦怜那)

金田一耕助役の吉岡秀隆

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