大竹しのぶ「全くうれしくありません」 「“後妻業の女”役にぴったりだと言われる」 

2016年8月1日 / 20:52

(左から)笑福亭鶴瓶、尾野真千子、大竹しのぶ、豊川悦司

 映画『後妻業の女』の完成披露試写会が1日、東京都内で行われ、出演者の大竹しのぶ、豊川悦司、笑福亭鶴瓶、津川雅彦、永瀬正敏、尾野真千子、水川あさみ、風間俊介、鶴橋康夫監督が出席した。

 本作は、黒川博行氏のベストセラー小説を基に、金持ち老人の後妻に収まりその資産を狙う後妻業の女・小夜子(大竹)と、結婚相談所所長の柏木(豊川)らの騒動を描く群像劇。

 大竹は「この役は本当にぴったりだと言われるけど、全くうれしくありません」と笑いを誘いつつ、「でも、悪いことはしているけど、絶対に自分は幸せになるという強い信念で動いていたので、本当に楽しかったです」とコメントした。

 そんな大竹と丁々発止のやり取りを見せる豊川も「小夜子という役は大竹さんしかいない」と太鼓判を押し、「小夜子と柏木のシーンはずっとしゃべりまくっているけど、とても楽しいシーンだと思います」と語った。

 また、大竹と尾野が居酒屋で繰り広げる激しい取っ組み合いのシーンも話題に。撮影はアドリブも交えて長回しのワンカットで行われたそうで、大竹は「(撮影の範囲が)ここからここまでと決まっていて、撮影部も照明部も録音部も全員が「本番1回でいくように」という、いい緊張感でした。それが映画の喜びだったので面白くて」と回顧。

 尾野が「ビンタが入った瞬間に『クソババア』って言ってしまうんですよ」とわれを忘れて役に入り込んでいた場面を振り返ると、大竹も「終わった後に真千子ちゃんの手がまだ震えていて、『今、クソババアって言うた?』って言っていたね」と返した。

 一方、大竹を相手に人生初のベッドシーンに挑戦した鶴瓶は、キスシーンについて「舌が絡まる」と台本通りに迫ったところ、大竹に逃げられたエピソードを面白おかしく紹介。ほかにも「ものすごいひょうたんみたいな前張りしてるんですよ」と明かして観客を笑わせた。

 映画は8月27日から全国東宝系でロードショー。


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