エンターテインメント・ウェブマガジン
NHKの大河ドラマ「真田丸」の主人公、真田信繁(堺雅人)が人質として入った大坂城で豊臣秀吉(小日向文世)政権の実務を握る石田三成を演じる山本耕史。義にあつい一方、横柄で融通の利かない人物として描かれることの多い三成に向けられた三谷幸喜脚本の新たな視点を語る。
視聴者の方にとっては、がらっと世界観が変わり、一気に世界が広がると思います。名だたる武将が次々に出てくるので、歴史好きの人にはたまらないでしょうね。演じている僕らがわくわくしているぐらいだから、たぶんご覧になる方々にはもっと楽しんでいただけるんじゃないかな。
滋賀県に行くと、地元の方は400年以上昔の人物である三成のことを、さっき会ったばかりの人のようにお話しされるんです。それだけ愛されている人なんだと分かって、身も心も引き締まる思いでいます。
三谷さんが言うには「今までの三成は敵役とか嫌なやつとして描かれることもあったが、今回は今までの三成像の中では一番熱い男だ」と。頭も良くて理屈でものを考えるが、実は自分でもコントロールできないだけの熱さを持っていて、とっても人間的だと。関ヶ原の戦いに敗れて三成が散る時は、大河を見ている日本中の人から「殺さないでくれ」とNHKに手紙が届くようにしたいと言われていたので、やはり愛される三成像になるんではないでしょうか。でも、今回いろんなことに反応しない、表情も変えないというように三成役を作っているので、そこに熱さをプラスするわけですから大変です。ロボットみたいだけど、実はすごく人間らしいという人物になれればいいですね
加藤清正(新井浩文)と福島正則(深水元基)が三成にやーやー言うシーンがあるんですが、相手にされなかった彼らが出て行った時、三成が「ばかと話すと疲れる」というせりふがあるんです。それをリハーサルでやったら、「めっちゃ、耕史っぽいよね」って(徳川家康役の)内野聖陽さんに言われました。でも僕はそんなこと言ったことないんですけどね(笑)。
出会いの時は目もくれないが、癒やされる感じとカリスマ性を持った信繁に周りの者が目を向け始めると三成も敏感に気づいて、彼の視線にも引っかかってくるんです。信繁が大坂城に来たことで、三成もいろんなことが柔軟になった気がしていると思います。
「新選組!」は(メンバーと)忘年会をやっていて、毎年会ってはいるんですけど、三成と信繁で会うことで、接し方も変わったりします。時が経ってまた現場で会えるのはとても幸せなことです。
ちょっと何日間か見ただけで、小日向さんの秀吉が僕の秀吉像になってしまうぐらい、自由で大胆でチャーミングで、人を引き寄せるものを持っています。そして時にはすごく鋭くて、ぞっとするような人物で目が離せません。
結末が分かっていることをどう膨らませるのかという点です。三谷さんは、なるほど、あり得なくはないなという部分をぎゅっと膨らませます。歴史のストーリーからは脱線せずに、一本の線をふくよかにしていく感じです。
たくさん行きました。地元には「配下にするなら三成~」みたいな、すごい武将CMもありますしね(笑)。なかなか盛り上がっていましたよ。
映画2025年10月23日
祖父の他界後、大学生の拓磨は、夫に先立たれて独り残された祖母・文子と同居することになった。ある日、拓磨は亡き祖父・偉志の書斎で、大学の入学案内を見つける。それは偉志が遺した妻・文子へのサプライズだった。市毛良枝とグローバルボーイズグループ … 続きを読む
映画2025年10月22日
10月24日から全国公開となる『愚か者の身分』は、第二回大藪春彦新人賞を受賞した西尾潤の同名小説を映画化した迫真のサスペンスだ。新宿の歌舞伎町で、犯罪組織の手先として戸籍売買を行う松本タクヤ(北村匠海)とその弟分・柿崎マモル、タクヤの兄貴 … 続きを読む
映画2025年10月22日
芥川賞作家・金原ひとみが新宿・歌舞伎町を舞台に描き、第35回柴田錬三郎賞を受賞した同名小説を、松居大悟監督、杉咲花主演で映画化した『ミーツ・ザ・ワールド』が10月24日から全国公開される。二次元の世界を愛し、自己肯定感の低い主人公の由嘉里 … 続きを読む
ドラマ2025年10月21日
timeleszの橋本将生が主演するドラマ「ひと夏の共犯者」(テレ東系)が毎週金曜深夜24時12分~放送中だ。本作は、大学生の主人公・岩井巧巳(橋本)が、推しのアイドル・片桐澪(恒松祐里)との夢のような同居生活を送るうちに、彼女の中にもう … 続きを読む
ドラマ2025年10月20日
1972年、本土復帰を間近に控えた沖縄で、100万ドルの米ドル札を積んだ現金輸送車が襲われ行方を絶った。琉球警察は本土復帰特別対策室を編成。班長には、警視庁派遣から沖縄に戻って来た真栄田太一が任命される。班員は、同級生でありながら真栄田を … 続きを読む