エンターテインメント・ウェブマガジン
ジューン・スキッブが93歳で映画初主演を果たし、オレオレ詐欺師に立ち向かうテルマおばあちゃんの奮闘を描いたコメディー映画『テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ』が、6月6日から全国公開される。本作でテルマと仲がいい孫のダニエルを演じたフレッド・ヘッキンジャーに話を聞いた。
フレッド・ヘッキンジャー (C)Courtesy of Universal Pictures
この映画に関わるきっかけは、監督のジョシュ・マーゴリンがジューン・スキッブ向けに当て書きをした脚本を読んだことです。人間くさくて驚きも面白さもあるとても素晴らしい脚本だったので、ぜひ関わりたいと思って、出演に加えてプロデューサーとしても関わることになりました。
大好きなキャラクターです。今回は役作りの準備をする上で、ジョシュがそばにいてくれてとても助かりました。というのも、この映画は彼の本当のおばあさんに当てたラブレターであり、自分とおばあさんとの関係を描くところから始まったものだからです。なのでダニエルはジョシュそのものなんです。悩んだり、何か分からないことがあってジョシュに相談すると、彼が自分の経験や家族との関係について細かいことまで教えてくれました。それから、衣装を選ぶ時に靴はどうしたらいいだろうとジョシュに相談しに行って、彼が履いていた靴を参考にして選んだこともありました。そのように実際のものをそのまま映画に反映させた例がいくつもありました。例えば、最初の1週間で撮影をしたテルマが住んでいる家も、実際にジョシュのおばあさんが昔住んでいた所ですごく温かみがあって使い込んだ生活感がありました。とても素晴らしい経験をさせてもらいました。
本当に素晴らしい体験になりました。撮影に入る少し前に彼女の家に呼んでいただいて読み合わせをしましたが、気付いたらお互いにいろいろな話をして打ち解けて、読み合わせがなかなか進まなかったほどでした。話をしながらいろいろなことに対する思いや考え方がすごく似ていると感じました。彼女は俳優としてはもちろん、人間としても本当に素晴らしい人なので本当にすてきな出会いになりました。
リチャードとは1シーンだけの共演でしたが、彼と知り合うことができてとてもうれしかったです。全体の読み合わせや、準備の段階でも接することができて、アーティストとしても人間としても素晴らしい人だと思いました。彼の演技はもちろん、俳優としてもとても尊敬しています。おっしゃるようにシャフトは映画史上に残るキャラクターの一人だと思います。その彼がこの映画への出演を熱望していました。というのも、長いキャリアの中で自分がこれまでやったことのない演技を見せられるからということでした。とにかくすごく面白味のある役柄だったと思います。彼がいなければこの映画は成立しなかったと思いますし、もう彼に会えないかと思うととても寂しいです。
映画2025年6月5日
古都・京都を舞台に、老舗扇子店の長男と結婚し、東京から引っ越してきたフリーライターの澁澤まどかが引き起こす大騒動を描いたシニカルコメディー『ぶぶ漬けどうどす』が6月6日から全国公開される。本作で京都を愛するあまり暴走してしまう主人公のまど … 続きを読む
映画2025年6月4日
突然霊が見えるようになった女子高生が、ひたすら霊を無視してやり過ごそうとする姿を描く、泉朝樹の青春ホラーコメディー漫画を実写映画化した『見える子ちゃん』が、6月6日から全国公開される。本作で主人公の四谷みこを演じた原菜乃華に話を聞いた。 … 続きを読む
ドラマ2025年6月1日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、快調に進行中。5月25日放送の第20回「寝惚(ぼ)けて候」で蔦重は、江戸で人気の“ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年5月30日
6月8日から開幕する「先生の背中~ある映画監督の幻影的回想録~」で、芳根京子が6年ぶりに舞台に挑む。本作は、映画監督として知られる行定勲が、中井貴一とともに昭和の映画界を演劇で描く舞台作品。日本映画界を代表する監督の一人である小津安二郎を … 続きを読む
映画2025年5月30日
『マリリン・モンロー 私の愛しかた』(5月30日公開) ドラマや劇映画、ドキュメンタリーなど、今もさまざまな形でその生涯が描かれる女優マリリン・モンロー。この映画の監督イアン・エアーズは、10年以上にわたる調査とインタビューを経て完成させ … 続きを読む