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Bunkamura25周年記念舞台「冬眠する熊に添い寝してごらん」のフォトコールおよび囲み取材が8日、東京都内で行われ、演出を手掛ける蜷川幸雄氏、KAT-TUNの上田竜也、井上芳雄、鈴木杏、勝村政信が出席した。
小説家・古川日出男氏の書き下ろし戯曲を演出した蜷川氏は「理解できなくて大変でした。その分頑張ったので、面白い」と言い切った。10年ぶりに蜷川作品に出演する井上は、冒頭から何ページにもわたる上田とのやりとりも完璧にこなし、「何分ビビっていまして、せりふだけは(頭に)入れてこようと思って」と苦笑交じりに心境を語った。
蜷川作品に初出演の上田は「なんだかんだいって楽しかったです」と稽古を振り返り、「緊張はしましたけど、稽古を重ねて勝村さん、蜷川さんに指導していただきました。あのときはつらかったですが、今は楽しい」と晴れやかな表情をのぞかせた。
上田は“授業料”が発生するほどの濃い指導を受けたようで、勝村が「お金を払ってほしかったんですけど」と言うと、井上も「まだ払っていなかったの?」と笑わせる一幕も。
蜷川氏は上田の主演への抜てき理由について「意志が強そうだし、目つきも悪そう」と明かすと、「ものすごくよかった。分からないところは廊下で稽古したり、ジャニーズの人は真面目なんですよね」と絶賛した。さらに、「通し稽古を見たら“おお、才能あるな”と思いました。(自分は)意地悪だから、ちょっと売れている人は褒めないんですよ。でもそういうものを超えて、いいですよ。狂気がいい」と笑顔で語った。
これを受けて上田も「狂気を出せば出すほど楽しかった。だからきっと素の自分にもあるんでしょうね」と手応えを実感。上田の成長を見守ってきた鈴木も「稽古から見ていて、その狂気が増していっている気がします。そこが解放されていく過程を見ているのが楽しかったです」と大きくうなずいた。
初日を控え、心境を問われた上田は「初日のことはまだ考えられないんです。今やったフォトコールだったり、この後のゲネプロ(公開稽古)のことで(頭が)いっぱい」とぽつり。年末年始にはKAT-TUNとしての活動もあり、多忙を極める中での両立にも「それは最初から分かっていたので、うまく切り替えてやれました。KAT-TUNといるときは楽しい会話をしたりして、稽古ではしっかり集中できました」とストイックに語った。
この日は兄弟を演じた“兄”井上とハイテンションで会話する場面が公開され、上田は「実はそこが普段のキャラクターとまったく違うところで、苦労しました」と漏らした。「気持ちの上で本当に井上さんのことが大好きというふうにテンション高く演じています」といい、蜷川も普段の上田について「普段は喋らないからね」と明かしていた。
舞台は1月9日から2月1日まで、東京・Bunkamuraシアターコクーンで上演。
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