エンターテインメント・ウェブマガジン
NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」で、明治時代に群馬県令(知事)として近代産業の振興に努めた小田村伊之助(後の楫取(かとり)素彦)を演じている大沢たかお。主人公の美和(井上真央)の姉、寿(優香)の夫となるが、寿を病気で亡くし、美和と再婚した。大沢が小田村の家族への優しい心遣いと、死んでいった志士たちへの思いを語る。
史実でもとても仲が良い夫婦のようでした。少ないシーンの中でも寿のことをすごく意識しました。激動の時代でなかなか会えない分、心でつながっていた関係だと思います。
撮影が始まってからちょうど1年ぐらいたちますが、最近の撮影では長州藩のナンバーツーまで行った割には、泥んこになりながら頬かむりまでして農作業をやっています(笑)。でも、当時の人々は自分自身の中に大きな改革を強いられたわけですから、小田村の姿は象徴的ですよね。時代を超えていく感じがすごく面白いです。
小田村は「日本はもっといい国にならなければいけない」と思った一人の人間、ワン・オブ・ゼムでいいと思っています。人間は全ての人に華がある。そこを丁寧に演じて後半の「花燃ゆ」を作っていきたいと思っています。最初に登場したころの小田村の熱い感じや、未来に対する強い信念や、ぶれない感じは最後の最後まで通してあげたいと思います。
美和もそうですが、心の深いところでそういう気持ちはあります。何人もの人が志半ばで倒れたのを見ているわけですから、背負わざるを得ない。彼らの生きざまが心に刻み込まれて、使命を感じて行動しているのだと思います。
みんなが世の中を何とかしようとする状況は、争いや無残な死も生み出しますが、誰も世の中を悪くしようとは思っていませんし、幕末はエネルギーに満ちあふれた時代だとあらためて思います。今の時代はそのエネルギーがどこに行ったのかなと思います。
彼の中にどこまで未来の青写真があったのかは分かりませんが、楫取は「子どもが学ぶことが一番大事だ」という考えを群馬でも実践します。それは全国に広がり、後に日本全体が高い学力を得ることにもつながりました。産業の振興には苦労しますが、美和や寿と力を合わせて新しい時代にぶつかっていく様子は今後の見どころになると思います。
でも意外と美和は(禁門の変で自害した前夫の)久坂玄瑞(東出昌大)のことを引きずっていますよ(笑)。(小田村としては)「もういいんじゃないの」という思いもあるんですけど。
彼女の真面目さとひたむきさにみんなが付いていっているんだと思います。いつも安定して撮影現場にいようとする姿がいいですね。だからすごく現場が落ち着いている。彼女がそんな空気を作っていると感じています。
ドラマ2024年4月27日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。4月21日に放送された第十六回「華の影」では、藤原道隆(井浦新)率いる藤原一族の隆盛と都に疫病がまん延する様子、その中での主人公まひろ(吉高由里子)と藤原道長(柄本佑)の再会が描かれた。 この … 続きを読む
ドラマ2024年4月26日
宮藤官九郎が企画・監督・脚本を手掛けたドラマ「季節のない街」が、毎週金曜深夜24時42分からテレ東系で放送中だ。本作は、山本周五郎の同名小説をベースに、舞台となる“街”を12年前に起きた災害を経て建てられた仮設住宅のある“街”へと置き換え … 続きを読む
映画2024年4月26日
『悪は存在しない』(4月26日公開) 自然豊かな高原に位置する長野県水挽町は、東京からもそう遠くないため移住者が増加し、緩やかに発展している。代々その地に暮らす巧(大美賀均)は、娘の花(西川玲)と共に自然のサイクルに合わせたつつましい生活 … 続きを読む
イベント2024年4月25日
埼玉県所沢市の「ところざわサクラタウン」内「角川武蔵野ミュージアム」3Fの EJアニメミュージアムで、半世紀を超える「仮面ライダー」の魅力と歴史を紹介する展覧会『THE 仮面ライダー展』が開催中だ。その埼玉スペシャルアンバサダーを務めるの … 続きを読む
ドラマ2024年4月25日
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「虎に翼」。明律大学女子部を卒業した主人公・猪爪寅子(伊藤沙莉)は、同級生たちと共に法学部へ進学。男子学生と一緒に法律を学び始めた。そんな寅子の前に現れたのが、同級生の花岡悟だ。これから寅子と関わっていく … 続きを読む