【花燃ゆインタビュー】高良健吾 奇兵隊を組織した若きリーダー高杉晋作役を振り返る

2015年9月15日 / 00:15

 NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」で、師の吉田松陰(伊勢谷友介)や友の久坂玄瑞(東出昌大)らを次々と亡くし、倒幕のための過激な行動に走る若きリーダー、高杉晋作を演じてきた高良健吾。高杉は6日放送分で無念の病死を遂げた。クランクアップ後の高良が、役者人生にも大きな影響を与えたという高杉役について振り返った。

 

クランクアップ後の心境を語った高良健吾

クランクアップ後の心境を語った高良健吾

-クランクアップの時はどんな心境でしたか。

 寂しい、という感じでした。高杉自身にも「もしかしたら(日本の将来のために)もっとできたんじゃないか」という思いがあったのではないでしょうか。でもこのドラマでは、例えば至誠(この上なく誠実な心)という言葉や自分の命の使い方など、多くのものを得ました。彼らの志は多くの人に影響を与えています。彼らの言葉が、例え何年後であっても、「花燃ゆ」を見た人たちに影響を与えることがあれば、このドラマはすごく意味があると思います。

-高良さんご自身の「志」を初めて意識したのは?

 この現場です。伊勢谷友介さんが演じた松陰先生に聞かれた時に「自分は何だろう」と考えました。「花燃ゆ」で言えば、高杉晋作という人物を最後までやり切るということでした。

-演技で大切にしたことは?

 他の作品では奇兵隊を作って以降の高杉が描かれていることが多いです。自分は松下村塾に入る前からの高杉をやれましたので、何者でもない男から何かを成し得た高杉までを丁寧に演じました。奇抜でかっこいい面だけではなく、寂しそうな、繊細そうな面もやるべきだと思いましたので。

-高杉に関して新たな発見はありましたか。

 発見だらけです(笑)。彼は全てをやり尽くしたわけではなくて、もっと世界を見たかったでしょうし、もっと武士として戦って死にたかったのではないかなと感じます。

-これからの役者人生に残るものはたくさんありそうですか。

  彼らが至誠をもって人にも出来事にも当たってきたのと同じように、僕もこれから、いろんな撮影現場や頂いた役に対して至誠をもってやっていこうと思っています。

-撮影中は伊勢谷さんを中心に若い俳優さんが集っている感じが印象的でした。

  この間、劇団ひとりさんの主催で松下村塾メンバーが集まって初めて飯会(めしかい)をやりました。まあ松下村塾とは違って、女性の話とかそういう議論でしたけど(笑)。

-東出さんとのシーンをはじめ、松下村塾の場面は見どころが多かったですね。

  そうですね。ただ僕はきらきらとした青春に見え過ぎたら嫌だと思って、高校生のようなノリにならないよう気を付けました。「日本変えるぞー」という勢いだけのノリではなく、もっと切羽詰まっていて、このままじゃ駄目だという気持ちが見えるように演じていました。

-今後の「花燃ゆ」の見どころを。そしてブルーレイ&DVDではどう見ていただきたいですか。

  後半は、美和(井上真央)の生きざまに注目してほしいです。DVDで振り返る時には、高杉が登場してから死ぬまでの成長を見てほしいです。確実に変わっていると思います。

 

ブルーレイ&DVD「花燃ゆ 完全版」第壱集は発売中、第弐集は12月16日発売。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

渡辺大知「僕が演じた駒井という人物そのものがカメラの役割を果たしています」『道行き』【インタビュー】

映画2026年2月23日

 大阪から奈良に移住してきた青年・駒井は、御所市に代々暮らす老人・梅本から購入した古民家の改修工事を進めている。たびたび様子を見に訪れる梅本が語る昔の町や家に流れてきた時間の話が、駒井に大切な風景を思い出させる。『おばけ』でPFFアワード2 … 続きを読む

吉田恵里香氏「寅子の視点では描けなかったものを、どれだけ描けるか」「虎に翼」スピンオフに込めた脚本家の思い「山田轟法律事務所」【インタビュー】

ドラマ2026年2月23日

 2024年に放送されたNHKの連続テレビ小説「虎に翼」。女性として日本で初めて法曹界に飛び込んだ佐田寅子(伊藤沙莉)の歩みを描いた物語は大きな反響を呼ぶと共に、第62回ギャラクシー賞テレビ部門大賞に輝くなど、高い評価を受けた。そのスピンオ … 続きを読む

【映画コラム】2月前半の公開映画から『ほどなく、お別れです』『クライム101』『ブゴニア』

映画2026年2月21日

『ほどなく、お別れです』(2月6日公開)  就職活動に苦戦する美空(浜辺美波)には、亡くなった人の姿が見え、声を聞くことができるという秘密があった。そんな彼女の能力に気付いた葬祭プランナーの漆原(目黒蓮)は、美空を葬祭プランナーの道へといざ … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(12)道明寺天満宮と歴史の英雄たち ~野見宿禰、白太夫、そして道真~

舞台・ミュージカル2026年2月19日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。     ▼相撲 … 続きを読む

小林聡美、名作ドラマ「岸辺のアルバム」 舞台化は「今の時代も共感できる」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年2月19日

 小林聡美が主演する舞台「岸辺のアルバム」が、4月3日から上演される。本作は、数々の名作ドラマを世に残した山田太一が原作・脚本を務め、1977年に放送された連続ドラマを舞台化。一見平和で平凡な中流家庭の崩壊と再生を描く。ドラマでは八千草薫が … 続きを読む

Willfriends

page top