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今年、番組スタートから20周年を迎える日本テレビ系の人気バラエティー「ザ!鉄腕!DASH!!」。畑や海岸を切り開いたり、無人島を丸ごと開拓したり、物作りに一から挑戦したりと、TOKIOが体を張ってありとあらゆる企画に挑むこの番組の裏話を、陰で支えるスタッフの方々に聞きました。今回は「DASHご当地PR課」の裏話です。
File5 渡辺将司 ディレクター
(「DASHご当地PR課」の演出を担当。番組歴はおよそ10年。いわゆる“新ネタ”“チャレンジネタ”と言われる企画を担当することが多く、これまでに携わった主な企画は「スーパーボールをスーパーキャッチできるか!?」(2009年)、「ペットボトルロケットの力で氷の湖どこまで行けるか!?」(13年)など)
以前から僕はチャレンジ企画を担当することが多かったんですけど、TOKIOやスタッフの力だけでできることは意外と限られていまして。毎回、最後には必ず専門家の方や地元の方々のご協力が必要になっていたんです。ある時そのことに気付いて「だったら町の人たちと一緒に、町の名物を使って何かやろう」と。そしてそれが地元のPRにもなっていけばいいなと考えたのがきっかけです。
あはははっ! 確かにそうかもしれません。どうなるか分からないのが好きなんですよ。TOKIOも僕らが思っているのとは全然違う方向でやろうとすることがあるし、それが成功するにしろ失敗するにしろ…まぁもちろん成功する方がいいんですけど(笑)。
雪玉(「新潟県魚沼市 雪の町で雪玉転がして巨大雪だるまつくれるか!?」15年)かなぁ。巨大雪だるまを作る企画は「PR課」になる前にも2回ほど行っていて、とても思い出深いです。ただもうひたすら、朝から晩まで雪玉を転がしているだけなんです(笑)。初めてのときは思いつきだけで、実際にどうなるかは全く分からない状態でロケを始めましたからね。いざやってみたら全然転がんないし、転がったとしてもすぐに割れちゃうし。とにかく寒くて大変な中で、メンバーとスキー場の方々と手探りのロケを行って、できることを一つ一つ増やしていったという感じでした。でもそうやってひたすら転がし続けるだけなのに、不思議とみんな徐々にテンションが上がっていくんですよ。
そうなんですよ、すごい感動するんです! 僕たぶん、過去3回ともロケ中に泣きそうになってますから(笑)。もう何回も諦めようと思ったところでメンバーから「みんなでゴールさせようよ」という言葉をもらって、大きすぎてなかなか動かない雪玉をなんとか押して、最後にゴールしたときには、自然とスキー場にいる人たちから拍手が上がって…。なんか感動するんですよね。まぁ「やっと終わった~」っていうのもあるんでしょうけど、どうなるのか分からない中、みんなで必死になって作業をする、という企画が、僕は撮っていて楽しいです。
長瀬さんは意外と慎重ですね。現場の流れとして、よく「もうやっちゃおう!」という空気になるんですけど、そのタイミングで「いや、ここで失敗したらもう終わりだから、もう1回だけ調整しよう」「これもやった方がいいんじゃない?」と提案するタイプ。で、逆に「とりあえずやってみよう!」となるのは松岡さん(笑)。やってから考えようぜ、というタイプの人です。(山口)達也さんもどちらかと言うと夢中になって本番でむちゃする方ですね。そしてリーダー(城島)、この企画ではどちらかと言うと本人よりも“城島人形”(企画をテストするときで使われる人形。城島に似せたビジュアルがネットで話題になることも)の方が多く登場するんですけど、あの方は毎回本気で「人形じゃなくて自分がやりたい」って言うんですよ。
そうなんです! 和紙のパラシュートで飛ぶ実験をするとき(「福井県 越前和紙」15年)も自分でやりたいって言い出しましたからね。「なにがアカンの?」って言うから「いや、アカンに決まってるでしょ!」と(笑)。仮にマットを敷いたとしても上手にそこに着地できるか分からないし、それに和紙のパラシュートが開かなかったらもうケガとかのレベルじゃ済まないですよって、そこまで話してやっと「そうやなぁ」って渋々納得するっていう(笑)。とてもプロ意識が強い人だなぁと思いますね。
エピソードというほどではありませんが、僕が担当する企画は大抵、体力的にも時間的にも厳しいものが多いんです。なので、ある時から、僕が現場にいると松岡さんは「わぁ、今日のロケ大変なやつだよ」って言ってくるようになりましたね(笑)。でもメンバーもスタッフも、みんな毎回よく付き合ってくれます。これからもずっと、いろんなチャレンジ企画を続けていきたいです。
雑誌「月刊TVfan」ではTOKIOメンバーが出演番組のエピソードを語る「TOKIOのお仕事」を連載中。9月24日から全国順次発売の11月号では「DASHご当地PR課」の模様などを松岡さん、長瀬さんが語っています。
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