シリーズ【「ザ!鉄腕!DASH!!」スタッフに聞きました】  城島人形じゃなくて自分がやりたい「ご当地PR課」

2015年10月4日 / 04:01

 今年、番組スタートから20周年を迎える日本テレビ系の人気バラエティー「ザ!鉄腕!DASH!!」。畑や海岸を切り開いたり、無人島を丸ごと開拓したり、物作りに一から挑戦したりと、TOKIOが体を張ってありとあらゆる企画に挑むこの番組の裏話を、陰で支えるスタッフの方々に聞きました。今回は「DASHご当地PR課」の裏話です。

 

File5 渡辺将司 ディレクター
(「DASHご当地PR課」の演出を担当。番組歴はおよそ10年。いわゆる“新ネタ”“チャレンジネタ”と言われる企画を担当することが多く、これまでに携わった主な企画は「スーパーボールをスーパーキャッチできるか!?」(2009年)、「ペットボトルロケットの力で氷の湖どこまで行けるか!?」(13年)など)

 

―「DASHご当地PR課」が生まれたきっかけを教えてください。

 以前から僕はチャレンジ企画を担当することが多かったんですけど、TOKIOやスタッフの力だけでできることは意外と限られていまして。毎回、最後には必ず専門家の方や地元の方々のご協力が必要になっていたんです。ある時そのことに気付いて「だったら町の人たちと一緒に、町の名物を使って何かやろう」と。そしてそれが地元のPRにもなっていけばいいなと考えたのがきっかけです。

―松岡さんいわく、「このコーナーはとても渡辺らしい」とのこと。

 あはははっ! 確かにそうかもしれません。どうなるか分からないのが好きなんですよ。TOKIOも僕らが思っているのとは全然違う方向でやろうとすることがあるし、それが成功するにしろ失敗するにしろ…まぁもちろん成功する方がいいんですけど(笑)。

―最も忘れられない「PR課」での企画は何ですか?

 雪玉(「新潟県魚沼市 雪の町で雪玉転がして巨大雪だるまつくれるか!?」15年)かなぁ。巨大雪だるまを作る企画は「PR課」になる前にも2回ほど行っていて、とても思い出深いです。ただもうひたすら、朝から晩まで雪玉を転がしているだけなんです(笑)。初めてのときは思いつきだけで、実際にどうなるかは全く分からない状態でロケを始めましたからね。いざやってみたら全然転がんないし、転がったとしてもすぐに割れちゃうし。とにかく寒くて大変な中で、メンバーとスキー場の方々と手探りのロケを行って、できることを一つ一つ増やしていったという感じでした。でもそうやってひたすら転がし続けるだけなのに、不思議とみんな徐々にテンションが上がっていくんですよ。

―出来上がったときは感動のシーンになっていますね。

 そうなんですよ、すごい感動するんです! 僕たぶん、過去3回ともロケ中に泣きそうになってますから(笑)。もう何回も諦めようと思ったところでメンバーから「みんなでゴールさせようよ」という言葉をもらって、大きすぎてなかなか動かない雪玉をなんとか押して、最後にゴールしたときには、自然とスキー場にいる人たちから拍手が上がって…。なんか感動するんですよね。まぁ「やっと終わった~」っていうのもあるんでしょうけど、どうなるのか分からない中、みんなで必死になって作業をする、という企画が、僕は撮っていて楽しいです。

―メンバーの特徴は?

 長瀬さんは意外と慎重ですね。現場の流れとして、よく「もうやっちゃおう!」という空気になるんですけど、そのタイミングで「いや、ここで失敗したらもう終わりだから、もう1回だけ調整しよう」「これもやった方がいいんじゃない?」と提案するタイプ。で、逆に「とりあえずやってみよう!」となるのは松岡さん(笑)。やってから考えようぜ、というタイプの人です。(山口)達也さんもどちらかと言うと夢中になって本番でむちゃする方ですね。そしてリーダー(城島)、この企画ではどちらかと言うと本人よりも“城島人形”(企画をテストするときで使われる人形。城島に似せたビジュアルがネットで話題になることも)の方が多く登場するんですけど、あの方は毎回本気で「人形じゃなくて自分がやりたい」って言うんですよ。

―危険な企画ばかりじゃないですか!?

 そうなんです! 和紙のパラシュートで飛ぶ実験をするとき(「福井県 越前和紙」15年)も自分でやりたいって言い出しましたからね。「なにがアカンの?」って言うから「いや、アカンに決まってるでしょ!」と(笑)。仮にマットを敷いたとしても上手にそこに着地できるか分からないし、それに和紙のパラシュートが開かなかったらもうケガとかのレベルじゃ済まないですよって、そこまで話してやっと「そうやなぁ」って渋々納得するっていう(笑)。とてもプロ意識が強い人だなぁと思いますね。

―最後に渡辺さんがこれまでの中で一番忘れられないメンバーとのエピソードは?

 エピソードというほどではありませんが、僕が担当する企画は大抵、体力的にも時間的にも厳しいものが多いんです。なので、ある時から、僕が現場にいると松岡さんは「わぁ、今日のロケ大変なやつだよ」って言ってくるようになりましたね(笑)。でもメンバーもスタッフも、みんな毎回よく付き合ってくれます。これからもずっと、いろんなチャレンジ企画を続けていきたいです。

 

 雑誌「月刊TVfan」ではTOKIOメンバーが出演番組のエピソードを語る「TOKIOのお仕事」を連載中。9月24日から全国順次発売の11月号では「DASHご当地PR課」の模様などを松岡さん、長瀬さんが語っています。

 


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「『せがれの高座、見るんじゃねえのか!』というせりふを書ける宮藤官九郎さんはすごい」中村七之助(三遊亭圓生)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

ドラマ2019年10月13日

 満州を舞台に、古今亭志ん生こと美濃部孝蔵(森山未來)と小松勝(仲野太賀)の終戦前後の壮絶な体験が語られた第39回。第1回からほのめかされてきた五りん(神木隆之介)を巡る謎が明らかになった回でもあった。このとき、孝蔵と共に慰問で満州に渡った … 続きを読む

「第39回はほぼ全編、志ん生=孝蔵のシーン。驚きました」森山未來(美濃部孝蔵)「森山未來の芝居は絶品」大根仁(演出)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

ドラマ2019年10月13日

 1940(昭和15)年の東京オリンピック開催を返上し、日本は太平洋戦争へと突入。田畑政治(阿部サダヲ)や金栗四三(中村勘九郎)らの思いをよそに戦争が暗い影を落とす中、10月13日放送の第39回では、美濃部孝蔵=古今亭志ん生と三遊亭圓生(中 … 続きを読む

【映画コラム】逆説的なビートルズへのラブレター『イエスタデイ』

映画2019年10月12日

 昨日まで、世界中の誰もが知っていたザ・ビートルズ。今日は、僕以外の誰も知らない…。そんな不思議な世界を描いた『イエスタデイ』が公開された。  売れないミュージシャンのジャック(ヒメーシュ・パテル)が引退を決意した夜、世界中で謎の停電が発生 … 続きを読む

【インタビュー】映画『ダウト~嘘つきオトコは誰?~』堀田茜 女優宣言! 群雄割拠を勝ち抜く武器は“出川ガールズ”で培ったバラエティーセンス

映画2019年10月11日

 女性ファッション誌『CanCam』の専属モデルとして同世代の女性を中心に支持される一方、日本テレビ系バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」では“出川ガールズ”の一員として、キュートな笑顔を振りまきながら体当たりロケに挑戦し、その姿が … 続きを読む

【インタビュー】ドラマ「八つ墓村」吉岡秀隆「八つ墓村、キター!」金田一耕助役の再オファーに興奮、村上虹郎「ショーケン!」名優と同役に感激

ドラマ2019年10月11日

 昨年7月に放送されたドラマ「悪魔が来りて笛を吹く」に続く「八つ墓村」(BSプレミアム10月12日午後9時~10時59分放送)で金田一耕助役を続投する吉岡秀隆。前回のインタビューでは同役を演じられることに感慨をにじませていたが、今回の心境は … 続きを読む

アクセスランキング RANKING

page top