エンターテインメント・ウェブマガジン
ほぼ週刊映画コラム2023年3月31日
『生きる LIVING』(3月31日公開) 仕事一筋に生きてきた公務員のウィリアムズは、自分ががんで余命いくばくもないことを知って絶望するが、頓挫していた公園建設に余命を注ぐことにより、自分の生きた証しを立て、満足しながらその人生を終える。 黒澤明の名・・・続きを読む
ほぼ週刊映画コラム2022年10月21日
『アフター・ヤン』(10月21日公開) “テクノ”と呼ばれる精巧な家庭用ロボットが一般家庭にまで普及した近未来。茶葉の販売店を営むジェイク(コリン・ファレル)と黒人の妻カイラ(ジョディ・ターナー・スミス)、中国系の養女のミカは幸せな毎日を過ごしていたが・・・続きを読む
ほぼ週刊映画コラム2022年9月30日
『アイ・アム まきもと』(9月30日公開) 『舞妓 Haaaan!!!』(07)『なくもんか』(09)『謝罪の王様』(13)の水田伸生監督と阿部サダヲが4度目のタッグを組み、英・伊合作の『おみおくりの作法』(13)を原作にしたヒューマンドラマ。 庄内市役所で、人知れ・・・続きを読む
ほぼ週刊映画コラム2021年8月4日
映画製作の舞台裏を描いた『キネマの神様』と『サマーフィルムにのって』が8月6日から公開される。『キネマの神様』は、松竹映画100周年記念作品で大ベテランの山田洋次が監督した大作。一方『サマーフィルムにのって』は若手のスタッフと俳優たちが製作し、昨年の東京国・・・続きを読む
インタビュー2019年12月11日
今からおよそ100年前の日本。活動写真と呼ばれ、まだモノクロでサイレントだった映画をより楽しむため、楽士の奏でる音楽に合わせて、自らの語りや説明で映画を彩った活動弁士(通称カツベン)がいた。弁士に憧れる若き青年を主人公に、映画黎明(れいめい)期の群像を描い・・・続きを読む
ほぼ週刊映画コラム2019年9月30日
『スノーマン』『風がふくとき』などで知られるイギリスの絵本作家レイモンド・ブリッグスが、自身の両親の人生を描いた絵本を、アニメーション映画化した『エセルとアーネスト ふたりの時間』が公開中だ。 1928年、牛乳配達のアーネスト(声:ジム・ブロードベン・・・続きを読む
TOPICS2017年5月8日
宝塚歌劇団出身で、映画やテレビドラマで活躍した女優の月丘夢路(つきおか・ゆめじ、本名井上明子=いのうえ・あきこ)さんが3日午後1時50分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。95歳。広島市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は料理研究家の長女井上絵・・・続きを読む
ほぼ週刊映画コラム2016年5月21日
『そして父になる』(13)『海街diary』(15)に続く、是枝裕和監督の家族映画『海よりもまだ深く』が公開された。タイトルはテレサ・テンの「別れの予感」の一節から取られている。 本作の主人公は、いい年をした売れない小説家の篠田良多(阿部寛)。ギャンブル好き・・・続きを読む
ほぼ週刊映画コラム2016年3月12日
山田洋次監督が約20年ぶりに撮った本格喜劇『家族はつらいよ』が公開された。 結婚50年を迎えて、いきなり妻(吉行和子)から離婚を切り出された夫(橋爪功)、夫婦げんかが絶えない長男夫婦(西村雅彦、夏川結衣)と長女夫婦(中嶋朋子、林家正蔵)、ついに結婚を決・・・続きを読む
インタビュー2015年8月5日
高井有一の小説『この国の空』を荒井晴彦監督が映画化した。太平洋戦争末期、度重なる米軍の空襲に耐えながら過ごす19歳の里子(二階堂ふみ)が、妻子を疎開させて一人で暮らす隣家の市毛(長谷川博己)と交わす切ない思いのゆくえを描く。『私の男』など数々の話題作で・・・続きを読む
ほぼ週刊映画コラム2013年1月19日
映画監督の大島渚さんが15日に亡くなった。大島監督の映画は先鋭的なテーマを扱ったものが多かったが、対照的に、“家族”という地味なテーマを50年以上にわたって描き続けてきたのが山田洋次監督だ。くしくも2人は松竹に同期入社した間柄である。 その山田監督の・・・続きを読む