テレビ東京の開局50周年特別企画として松本清張「黒い画集-草-」がドラマ化され、3月に放送されることが分かった。村上弘明、剛力彩芽、陣内孝則の出演で1961年以来、およそ50年ぶりに映像化される。
原作は松本清張が1960年に発表した中編小説で、地域の評判も高い総合病院を舞台に、次々起こる怪事件をめぐり展開する医療サスペンスの傑作。
不審な行動をとる謎の入院患者・沼田一郎を演じる村上は、松本清張作品に17年ぶりの出演となる。「松本清張作品では主人公が犯人ということもあります。今回も謎めいた人物として物語を展開できるよう心掛けました」と役作りを振り返り、「この作品は“松本清張が過去から現代へ送った診断書”ともいえると思います」とアピールした。
沼田の娘・亜衣役の剛力は「松本清張作品に出演させていただくことにずっと憧れを抱いておりましたので、とてもうれしく思います」と大喜び。また、初のサスペンスドラマ出演となり、「少しの表情、行動でどう見えるかがすごく変わってしまうと思うので、沼田亜衣という役をどういう女性に見せるか、悩みながらも役作りをさせていただきました」と撮影への熱い意気込みを明かした。
陣内は初めての松本清張作品で事件を必死に追う刑事・桐嶋英司を熱演。「清張先生が北九州出身で九州が舞台という作品も多いので、福岡弁が生かせるのかと期待しましたが……。でもすごくうれしかったです」と喜びを語った。最も印象に残るシーンには初共演という村上との長いシーンを挙げ、そのほかにも「剛力ちゃんに“壁ドン”したシーンがあるのですが、手が痛かったです」と笑わせていた。