妻夫木聡「可能性を信じて進んで」 実体験を交えながら美大生にエール

2014年12月15日 / 19:55

 学生へのティーチインを行った妻夫木聡

 映画『バンクーバーの朝日』の「ティーチイン付き試写会 in 武蔵野美術大学」が15日、東京都内の同所で行われ、主演の妻夫木聡と石井裕也監督が出席した。

 本作は、戦前のカナダ・バンクーバーに実在した野球チーム“バンクーバー朝日”の実話を基に、日系移民の壮大なドラマを描く。

 この日は、映画や映像に興味を持つ同大の現役学生を対象に試写会を実施。上映後には、特別課外授業として妻夫木と石井監督が“特別講師”として学生からの質問に答えた。

 フィルムとデジタルの違いといった専門的な質問のほか、卒業制作に励む4年生から体調管理の秘訣(ひけつ)を問われた妻夫木は「逆にいつもしていないんです。本当はスイッチを入れてお芝居ができる役者ならいいんですが、不器用な人間で…。役に入り込んで私生活も引っ張られてしまうので、食べる物も顔つきも変わる。それがいいことなのか悪いことなのか分からないけど、体調管理はしていません」と明かした。

 予定時間内には答え切れないほど学生たちから積極的に質問が飛び、妻夫木は「“むさび”のみんなは目がキラキラしていて、これからの夢や希望に満ちあふれているんだなと思いました」と大喜び。

 「『映画を信じること』という言葉がすごくいいと思っていて、僕なんか何百回も失敗しているけど、好きだから続けられるというところもある。みんなも目の前にあるそれを信じて、可能性を信じて進んでください」と熱いエールを送った。

 映画は12月20日から全国東宝系でロードショー。


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