松田龍平、『舟を編む』を振り返る 「監督の本気に応えたかった」

2013年11月11日 / 14:31

「大勢の前で話すのはあまり得意じゃないけど、今日は石井監督が来てくれて本当にうれしい」と話した松田龍平

 映画『舟を編む』Blu-ray/DVD発売&アカデミー賞外国語映画賞部門 日本代表選出記念「松田龍平ナイト」が9日、東京都内で行われ、俳優の松田龍平が出席、急きょ参加が決定した石井裕也監督を交え、トークショーを行った。

 原作は、2012年本屋大賞第一位に輝いた作家・三浦しをんのベストセラー。辞書(=舟)を編集する(=編む)人々の、言葉と人への愛をうたう。

 主演の松田は「(自分が)やれることをやろうと思ったし、挑戦ができたなと思う作品。石井さんの一生懸命さというか、本気が伝わってきたので、俺もそれに応えたいと思った」と作品を振り返った。

 メガホンを取った石井監督は松田と同世代。30歳の節目と重なった今作について「松田さんも燃えていたと思う」と語り、松田との再タッグについては「やりたいという気持ちはあるけど、かなり本気でやった映画であるので、(次に)軽いノリのような感じでやっちゃうのはマズイ。もう1回、同じぐらいの熱量でできる作品に出合えればと思う」と期待を込めた。

 また、同作が、アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表に選出されたことについて、松田は「うれしいなと思う反面、日本語ならではの面白さがふんだんに詰まっている言葉の話なので…。もちろん世界中に辞書はあるけど、この作品をどう楽しんでもらえるのかな?というのがある」と本音を吐露。石井監督も「まだ、アメリカの方に見てもらっているわけではないので、どういうふうにこの作品を見てもらえるのかな、という興味がありますね」と控えめに語った。

 松田は今年出演したNHK連続テレビ小説「あまちゃん」での“ミズタク”こと水口琢磨役が大人気に。その反響の大きさについて聞かれると「反応とかは分からないですけど…」と冷静に応じ「普段は映画が多いので、映画を見ない人に(自分を)知ってもらえる機会になったと感じた。魅力的な方と一緒に仕事をしたのが、俺にとっても大きかった」とコメント。今年は久々に舞台にも挑戦し「今まで自分があまりやらなかったことをやってみようと思える年だった」と充実の一年を振り返った。


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