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伊藤健太郎、主演作公開で「自分の第2章の始まり」 阪本順治監督に「どん底からすくい上げていただいた」

伊藤健太郎(左)と阪本順治監督 (C)エンタメOVO

 映画『冬薔薇(ふゆそうび)』初日舞台あいさつが3日、東京都内で行われ、主演の伊藤健太郎と阪本順治監督が登壇した。

 本作は、阪本監督が、伊藤のために書き下ろしたオリジナル作品。心の欠損を抱えた“寄る辺なき者たち”が織りなす人間ドラマを描く。

 2年ぶりの出演映画が公開となった伊藤は、盛大な拍手に迎えられると、「昨夜からドキドキしていました。皆さんのもとにどう届くのか、また、初日ってこんなにもいとおしいものなんだなって、改めて感じました」と感無量の面持ちであいさつした。

 イベントの終盤には、伊藤が阪本監督にバラの花束を手渡し、手紙を読み上げるサプライズも。伊藤は「改めていうのも恥ずかしいのですが、本当にこの映画で監督にどん底からすくい上げていただきました」と思いを伝えた。

 続けて、「この『冬薔薇』は僕にとって自分の第2章の始まりだと思っています。阪本監督と出会い、この先もずっと役者として生きていくのだと、そして芝居が大好きだと改めて強く思いました。阪本組に自分を招き入れてくださり、本当にありがとうございました。あっ、次はボクシング映画でご一緒したいです」と笑顔で締めくくった。

 阪本監督は「ちょっとやばいですね…」と瞳を潤ませながら、「感謝された感じですが、伊藤健太郎という人と仕事をするということがなければ、このような脚本を、恐らく一生書いていないので、そういった意味では、僕にそういう物語をつづらせてくれた伊藤くんに感謝です」と語り、「バラ返します」と、まさかの“プレゼント返し”を行った。

 伊藤も涙目になりながら、「うれしいです。監督と出会わなければ、素晴らしい作品、共演者の方々にも出会うことはなかった。いつも思うのですが、なんで自分、こんなにも人に恵まれているんだろうなって」としみじみ語りながら、「この先、もっといいものを届けていくことが自分の使命だと思っています」と言葉に力を込めた。

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