阿部寛「正しい親なんていうのは多分ないと思う」 「たまにおやじが言う意見は、大事にしてきました」

2022年4月9日 / 06:48

(左から)瀬々敬久監督、安田顕、阿部寛、北村匠海、杏、大島優子 (C)エンタメOVO

 映画『とんび』初日舞台あいさつが8日、東京都内で行われ、出演者の阿部寛、北村匠海、杏、安田顕、大島優子と瀬々敬久監督が登壇した。

 本作は、親子の絆を描いた重松清氏のベストセラー小説を映画化。阿部と北村が親子を演じた。

 不器用な父親・ヤスを演じた阿部は「正しい親なんていうのは多分ないと思うんです。その都度その都度、悩んで失敗して、自分を責めて…。そういうふうに人間は生きていく。だから正しさを押し付けるのでなく、とにかく優しさを持って、一生懸命愛情を持って、人に接する。それが大事なことだと思います」と熱いメッセージを送った。

 また、新年度にちなみ「自分の背中を押してくれた言葉」を聞かれたキャストたち。

 3人兄弟の末っ子だという阿部は「この世界に入るとき、おやじに相談したら、『一番下だから、失敗してもいいから、とりあえずやってみろ』と言われて、それもきっかになりました。普段、あまりおやじとしゃべる方ではなかったのですが、たまにおやじが言う意見は、大事にしてきました」としみじみ振り返った。

 北村は「映画などで、初めてのことに挑戦しなければいけないとき、役者仲間との何げない会話で、『初めてというのは皆が絶対に経験するもの。しかも1回しかないんだ』と聞いて『なんだ、それめちゃ楽しいじゃん』ってハッとなったんです」とエピソードを披露。

 それは二十歳ぐらいのときだったそうで、「そこから緊張よりもワクワクするようになりました。この前も初めて舞台をやったのですが、楽しかったです」と笑顔を見せた。

 杏は「500年前とか千年前ぐらいに意識を飛ばします。歴史上のいろんなことに思いをはせると、その時代よりは結構恵まれているんじゃないかなとか、今自分が悩んでいることなんて、ちっぽけなことなのかなと思えたり…。逆に、今この瞬間も確実に歴史の一部になるのだと思うと、大切に生きようと思えます」と語った。


芸能ニュースNEWS

「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」「豪華な俳優陣が誰一人として暇じゃない群像劇」「二階堂ふみのマイケル・ジャクソンが本番でも見られるかも」

ドラマ2025年10月23日

 「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)の第4話が、22日に放送された。  脚本・三谷幸喜、主演・菅田将暉による本作は、1984年の渋谷「八分坂(はっぷんざか)」を舞台に、1人の演劇青年が老若男女総勢25人超の … 続きを読む

「新東京水上警察」”日下部”加藤シゲアキと“礼子”山下美月の関係が暗雲か… 「日下部と礼子の距離が離れていきそうな予感」

ドラマ2025年10月22日

 佐藤隆太が主演するドラマ「新東京水上警察」(フジテレビ系)の第3話が、21日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  本作は、水上警察を題材にし、佐藤隆太演じる碇拓真刑事と水上警察署のチームが、東京の海や川を警備艇で駆け巡り事件を追う、大 … 続きを読む

「スクープのたまご」芸能人の張り込みシーンは「ヒヤヒヤした」 “桑原”本島純政の記者の苦悩に「胸がいっぱいになった」

ドラマ2025年10月22日

 奥山葵が主演するドラマ「スクープのたまご」(TBS系)の第3話が、21日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、週刊文春を徹底取材して書かれた大崎梢氏の同名小説を実写化。大手出版社の「週刊誌」の編集部を舞台に、1人の若き新 … 続きを読む

「娘の命」“レイコ”齊藤京子が“理佐子”峯岸みなみに復讐 「元日向坂46と元AKB48の対決がいい」「峯岸みなみの熱演がすごい」

ドラマ2025年10月22日

 齊藤京子と水野美紀がW主演するドラマ「娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?」(カンテレ・フジテレビ系)の第3話が、21日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、55歳の母・篠原玲子(水野)が、壮絶なイジメで娘を死に追いや … 続きを読む

「じゃあつく」“勝男”竹内涼真の演技が「解像度が高くて笑える」 「“椿”中条あやみとのキミセカコンビが似合っていて好き」

ドラマ2025年10月22日

 夏帆と竹内涼真がW主演するドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(TBS系)の第3話が、21日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、“恋人ファースト”ゆえに自分を見失ってしまった山岸鮎美(夏帆)と、“料理は女が作って当た … 続きを読む

Willfriends

page top