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米倉涼子「俳優を天職だと確信したことはない」 「悔しいなと思いながら生きている」

綾野剛(左)と米倉涼子 (C)エンタメOVO

 Netflixシリーズ「新聞記者」ワールドプレミアイベントが10日、東京都内で行われ、出演者の米倉涼子、綾野剛、横浜流星と藤井道人監督が登壇した。

 本作は、2019年に公開された映画『新聞記者』を、キャストを一新してドラマ化。米倉は、新聞業界の異端児と呼ばれる記者の松田杏奈を、綾野は理想を抱きつつも組織の論理に翻弄(ほんろう)される若手官僚の村上真一を演じた。

 藤井組に初参加となった米倉は「粘り強さといえば横に出る者がいない藤井監督。(撮影中は)つらいときもありました。だけどこの監督に付いていこう、委ねようと思ったのは、どんな質問をしてもすぐ返ってくる、どんなときも、こんなふうにしてほしいという思いが伝わってきたから。そんな監督と出会えてラッキーでした」と語った。

 観客からの質問で、「俳優に向いていないかもしれないと思ったことはある?」と尋ねられると、「私はこの仕事が天職だと確信したことはないんです。ただ、やってやるという思いと、せっかく始めたことはやり通してやりたいという思いで…」と回答。

 続けて、「私は隣の芝が青く見えるタイプ。自分に納得したことはなくて、あの人の方がいいなといつも思っちゃう。まだまだ自分に足りないものが多いということ。でも、向いていないと思っても、それを超えてやろう、クソ野郎という思いできた」と明かした。

 さらに、「悔しいなと思いながら生きています。そういう気持ちが湧き立たないと次のエネルギーにはならない。どんな居場所も楽なことなんてきっとないと思っているので」と語った。

 最後は、「壁やつらい思いも、ぶち当たって超えてみないと分からないことがある。これからもっと泥まみれになってください」と笑顔で呼び掛けた。

 「新聞記者」は1月13日、Netflixで全世界同時独占配信。

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