映画『バイプレイヤーズ』完成披露上映イベントが29日、東京都内で行われ、出演者の田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一、濱田岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子、北香那、有村架純と松居大悟監督が登壇した。
本作は、豪華なバイプレーヤー(名脇役)たちが実名で出演するテレビ東京の人気ドラマの劇場版。今回は、若手、ベテランを含めた約100人のバイプレーヤーが集結、富士山の麓にある撮影所「バイプレウッド」で起こる騒動を描く。
ドラマ第2シリーズの撮影中に、中心メンバーだった大杉漣さんが急逝した。
田口は「大杉漣さんがやはりリーダーとして存在していた。シーズン2の終盤に漣さんが突然いなくなってしまい、その時点で『われわれのバイプレーヤーズの旅は終了した』と思っていたのですが、その後、2年ぐらいかけて、プロデューサー、監督、スタッフの皆さんが、熱心に模索してくれて、最終的に『ネクストバイプレーヤーズにバトンを渡すような役割だったら可能なのでは』となり、今回元祖として参加させていただきました」と説明した。
続けて、「今ここに連さんがいないのが本当に残念でならないのですが、漣さんと共に、大きくて広い場所に着けたという思いでいっぱいです」と熱い思いを口にした。
光石も「まさか映画になるとは。それを熱望していたのは大杉さん。実現して本当にうれしいです」とコメントした。
松重は「実名をさらして役をやるというフォーマットを作り上げたのは大杉漣さん。僕ら元祖と呼ばれる人たちが前面に出てくるのは、これが最後。次からは、後ろに控えた若い人たちが、こういうフォーマットで遊び続ければ大杉さんの魂が永遠と生き続けるわけで…」と若手への期待を口にした。
映画は4月9日から公開。