映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』完成披露プレミア上映会イベントが9月30日、東京都内で行われ、出演者の夏帆、シム・ウンギョン、渡辺大知、黒田大輔、でんでん、箱田優子監督が出席した。
本作は、上手に生きているように見えて、実は心は完全にすさんでいる30歳のCMディレクター砂田(夏帆)が、祖母の見舞いに行くため、自由奔放な“秘密”の友達・清浦(シム)と、大嫌いな地元・茨城に帰り、本当の自分を見付ける姿を描く。
夏帆は「砂田の時間に対しての向き合い方や、過去や今の自分に対する葛藤が、撮影当時27歳の私と重なる部分がありました。10代の頃から仕事をしてきて、20代の今の私で勝負できる役をやりたいと思っていたときに、この話を頂けたので、すごく思い入れが深い役です」と語った。
本作には「等身大の私」が映し出されているそうで、「とても幸せなことだと思います。今の私でしか演じられなかったと感じています」と手応えを得ている様子も見せた。その半面「今の私がこれか…と、初見はものすごく落ち込みました」とも明かして笑いを誘った。
そんな本作を箱田監督は「夏帆100パーセント」と表し、「初監督・初脚本で、素晴らしいメンバーに恵まれて、自画自賛してなんですけど、本当に面白かったです」とアピール。また、これまでは観客として客席にいた自分が監督として舞台あいさつをしている現状に「感慨深くて泣きそう」と瞳を潤ませた。
パンチングマシーンをぶっ飛ばしてイライラを解消するコーナーでは、渡辺が252キロ、ウンギョンが41キロの力を繰り出す中、夏帆は「この映画が公開するのが悲しい!」と叫び、271キロの記録を出した。男性を上回る数値に、夏帆は「恥ずかしい」と照れ笑い。ウンギョンは「さっきの私の数字なんですか。私も強くやったんですけど」と、あまりの大差に首をかしげた。
映画は10月11日からテアトル新宿ほか全国公開。