映画『焼肉ドラゴン』の初日舞台あいさつが22日、東京都内で行われ、出演者の真木よう子、井上真央、大泉洋、桜庭ななみ、大谷亮平、大江普平、鄭義信監督が登壇した。
本作は、鄭監督作・演出の人気舞台を映画化したもの。1970年の高度経済成長期に、地方都市の一角で小さな焼き肉店「焼肉ドラゴン」を営む家族の姿を描く。
店主夫婦の長女・静花を真木、次女・梨花を井上、三女・美花を桜庭、末っ子の時生を大江が演じ、静花の幼なじみの哲男を大泉が演じた。
大泉は「北九州まで舞台を見に行った。それだけ評判がすさまじくて、『とにかく見た方がいい』と言われて、飛行機で飛んで行きました。とても感動して、終わった後には放心しちゃいました」と語った。
そのため、本作のオファーがあったときは非常に驚いたそうで、「まさか哲男役が私にくるなんて。本当は三姉妹の誰かをやりたかったのですが…」と笑わせながらも「これまでやったことのないような役柄。怖い思いもあったけど、監督に見事に引き出していただいた」と感謝した。
一方、大泉と共演した真木は「パブリックイメージだと面白い方ですが、やっぱり演技になるとプロ。本当に哲男だった。哲男は大泉さんしかいなかったと思う」と絶賛。
最年少の大江は「お昼を、大泉さんと真木さんと一緒に食べたときに、僕がうどんのおかわりをしに行こうとしたら、大泉さんが『俺のカツ丼を食べていいよ』と言ってくださった」と撮影時の思い出を語った。
大泉は「優しいでしょ!? 普通はカツ丼あげませんよ」とドヤ顔を見せながらも、「おまえ、食べ残しのカツ丼の話より、もうちょっといい話はないのか?」と大江に駄目出しをして、笑いを誘った。
父親役を演じたキム・サンホが来日したときに、夜の食事会で“相撲”を取ったエピソードも披露された。「私は酔っ払うとなぜか相撲を取っちゃうんだよね」と笑いながら振り返った大泉。
その様子を動画に収めたという井上は、「大泉さんは『ジャパニーズ相撲』『ジャパニーズ受け身』と言って、1人で受け身をしていました。アボジ(=韓国語で父親)は全く見てませんでした」と当時の様子を説明した。
大泉が「日韓の対決は実現していなかったの!?」と驚くと、井上は「(サンホに)相手にもされていませんでした」と真相を告げ、それを聞いてあ然とする大泉の姿に会場は大爆笑だった。