内野聖陽「原田さん、満州のことあまり分かってないね」 原田泰造「こんなに気合を入れて撮ったのは初めて」

2018年3月5日 / 17:26

 特集ドラマ「どこにもない国」の試写会が5日、東京都内で行われ、出演者の内野聖陽、原田泰造、蓮佛美沙子、満島真之介ほかが出席した。

 実話に基にした本作は、終戦後、旧満州に取り残された150万人を超える日本人の帰国を実現に導くため、複雑怪奇な冷戦下の国際情勢に翻弄(ほんろう)されながら、わが身を捨てて奔走した男たちの姿を、中国ロケも交えた壮大なスケールで描く。

 主人公・丸山邦雄役の内野は「僕は戦争を知らない世代で、学習によって空襲や原爆などの知識はあったけど、満州の引き上げの知識はほとんど皆無でした」と明かした。

 続けて「寒さと飢えと病気と暴力という、生き地獄のような満州から、150万人もの日本人を救うために立ち上がった男がいたという話はすさまじく、今やる価値があると思い、二つ返事でやらせていただきました」と語った。

 そして「これからの時代、戦争を知らない人たちに平和を訴えるには想像力に訴えかけていくしかない。この作品をきっかけに、負の遺産を考えるきっかけになれば」と願いを込めた。その一方「真面目な話をしていますが、エンターテイメントとして楽しめる作品になっています」と笑顔で呼び掛ける場面もあった。

 丸山と行動を共にする新甫八朗役の原田は「すごい作品に関わった」と語り、「丸山さんは情熱家で、武蔵(満島)は体力で、僕は金を出す役」と分析すると、「この3人のシーンのときは緊張感ばっかりで、こんなに気合を入れて撮ったのは初めてで、終わった後はぐったりしていた」としみじみ語った。

 その理由の一端として、内野から「原田さん、満州のことあまり分かってないね」と3センチほどもある分厚い資料本を渡されたことを挙げ、「赤ペンで大事なところにたくさんの線が引いてあって、(内野は)これを読んできたんだと思うと、気合いを入れないと駄目だなと思い、とにかく頑張りました」と明かした。

 ドラマの前編は24日午後9時から、後編は31日午後9時からNHK総合で放送。


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