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蒼井優「ほどほどの顔で女優をしている」 「こういう顔って芸能界にいそうでいない」

自分勝手な十和子を演じた蒼井優

 映画『彼女がその名を知らない鳥たち』の公開記念トークイベントが17日、東京都内で行われ、出演者の蒼井優、阿部サダヲ、白石和彌監督、特別ゲストとして原作者・沼田まほかる氏の大ファンを公言する光浦靖子が登壇した。

 本作は、沼田氏の人気ミステリー小説を映画化。クレーマーで自分勝手な十和子(蒼井)、不潔で下劣な上に、十和子に異様な執着を見せる陣治(阿部)、一見誠実そうだが軽薄な水島(松坂桃李)、十和子の元カレの黒崎(竹野内豊)らが織りなす人間模様を描く。

 映画の感想を問われた光浦は「十和子ってきれいなんだな…と。やっぱり十和子は美人じゃないとつじつまが合わない。原作では容姿については書かれていないけど、映画を見て謎が解けました」とコメントした。

 それを聞いた蒼井は「私、程よい顔だと思うんですよ。こういう顔って芸能界にいそうでいなかったりする。本当の美人さんが(十和子を)やったら、もっと幸せになるだろう…となるし。(そういう意味では)程よい顔なのかなと思います」と語った。

 さらに「女優という仕事をしていると『きれい』って言わなきゃいけない空気があって、それが私は苦手で…。ほどほどの顔で(女優を)やらせてもらっています」と笑った。

 また、劇中で披露する関西弁のせりふは「完璧」と評されている蒼井だが「両親が大阪で(関西弁には)耳なじみがあった。私は福岡出身なんですが、普段福岡でしゃべる時も、どこかなまってると言われていたんです。でも、実際に大阪弁100パーセントでしゃべるとなると、こんなに難しいんだ…って。とても大変でした」と苦労を語った。

 映画は10月28日から新宿バルト9ほか全国ロードショー。

(左から)白石和彌監督、蒼井優、阿部サダヲ、光浦靖子

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