映画『3月のライオン』【後編】公開初日舞台あいさつが22日、東京都内で行われ、出演者の神木隆之介、有村架純、倉科カナ、清原果耶、加瀬亮、伊勢谷友介、前田吟と大友啓史監督が出席した。
羽海野チカ氏による同名ベストセラーコミックを実写映画化したこの映画の後編では、17歳の将棋のプロ棋士・桐山零(神木)が彼をめぐる人々によって愛することを知り、大切な人たちを守るため強くなっていく姿を描く。
ヒット祈願の鏡開きを行う場面では、大きな酒樽を前に、主演の神木が「僕はあまりやったことがないのですが、どれぐらいの力でたたけばいいのかな…?」と不安げな表情を見せる一幕も。司会が「“そこそこ”で大丈夫」と説明するも、伊勢谷はノリノリで小づちを大きく振り上げ、神木から「思いっ切りやっちゃダメだって。ポンで開くって言ってるから」とたしなめられた。それでも伊勢谷は「ダメとは言ってないよね。(報道陣には)衝撃シーンを撮っていただきたい」とニヤリ。「俺はいやですよ」と口を尖らせる神木に、伊勢谷は「いいじゃん、どうせ(お酒が飛び散っても)衣装なんだから」と軽口をたたき、会場の笑いを誘った。
いざ、神木の「せーの!」という掛け声で樽を無事に開くと、中には封筒が収められており、その中には「上海決定!」の文字が。ここで、司会から6月17日から開幕する上海国際映画祭に、この『3月のライオン』【前編】【後編】が正式出品されることが登壇者に伝えられた。
この決定に大友監督は「ありがたい。中国は海外の映画の上演本数が限られているので、こういう映画祭で他の国の映画が上映されると、皆さんが大熱狂してくれる。特に神木くんの人気は中国でもすごく高い。僕もできれば現地に行って、あちらのリアクションを皆さんに報告したい」と意気込んだ。
また2部作は通常、一日で連続上映されるが、この作品は2部作2夜連続プレミア上映されるそうで、これは上海映画祭はもとより、世界映画祭史上初とのこと。神木は「史上初という響きがうれしいですね。本当に幸せなことだなと、感謝の思いです。たくさんの方に見ていただきたいと思います」と声を弾ませた。