日本アカデミー賞、佐藤浩市が2度目の最優秀主演男優賞 息子・寛一郎との“親子登壇”は「勘弁してください」

2017年3月4日 / 09:25

日本アカデミー賞受賞者一同 (C)日本アカデミー賞協会

 「第40回日本アカデミー賞」授賞式が3日、東京都内で行われ、『64-ロクヨン-前編』に主演した佐藤浩市が最優秀主演男優賞を受賞した。

 佐藤は、『青春の門』で新人俳優賞を受賞して以来、優秀主演男優賞は今回で4度目の受賞となり、『忠臣蔵外伝 四谷怪談』で最優秀賞を受賞している。優秀助演男優賞も6度の受賞経験があり、『ホワイトアウト』と『壬生義士伝』で最優秀賞に選ばれた。

 2度目の最優秀主演男優賞に輝いた佐藤は、受け取ったブロンズを手に「久しぶりに大きい方のやつを頂いて、こんなに重かったかな。これは僕が50も半ばを過ぎて筋力が衰えたから重たいのか、全く別の感慨で重さを感じているのか」と冗談めかした。

 「当然後者の方なんですけど、なんかね、困っちゃうな。またここに戻ってこられるよう、スタッフ共々映画作りを続けていきたいと思います」としみじみと語った。

 節目の第40回を迎えた日本アカデミー賞についても、「年々重み、形ができあがってきたというか作られてきたなと。40年の歴史がそこに存在するわけで。当然最初は欧米のアカデミー賞からきているものが、今では映画の賞としてある意味独り歩きして、日本アカデミー賞というのが一つの頂きにあるのかなと受け止めています」と語った。

 また、この日は息子の寛一郎が『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で俳優デビューすることが明らかになった。佐藤は「彼がどういう役者になっていくかは誰も分からない。助言を求められれば言うこともあるけど、今の子は多分言わないですよ。ライバルだなんてとんでもない。小僧っ子ですよ」と笑った。

 授賞式では昨年『母と暮せば』で最優秀主演男優賞を受賞した二宮和也が新人俳優賞のプレゼンターとして受賞者を祝福したが、来年の“親子登壇”が期待されると「そんな恥ずかしい展開は(父の)三國(連太郎)と俺との間でやっちゃっているんで、恥ずかしくて。勘弁してください」と首を振ったが、“親子孫三代”での受賞へ向けての期待が高まった。

「第40回日本アカデミー賞」最優秀賞と新人俳優賞は以下の通り。
作品賞:『シン・ゴジラ』
アニメーション作品賞:『この世界の片隅に』
監督賞:庵野秀明/樋口真嗣『シン・ゴジラ』
脚本賞:新海誠『君の名は。』
主演男優賞:佐藤浩市『64-ロクヨン-前編』
主演女優賞:宮沢りえ『湯を沸かすほどの熱い愛』
助演男優賞:妻夫木聡『怒り』
助演女優賞:杉咲花『湯を沸かすほどの熱い愛』
音楽賞:RADWIMPS『君の名は。』
撮影賞:山田康介『シン・ゴジラ』
照明賞:川邉隆之『シン・ゴジラ』
美術賞:林田裕至/佐久嶋依里『シン・ゴジラ』
録音賞:中村淳(録音)、山田陽(整音)『シン・ゴジラ』
編集賞:庵野秀明/佐藤敦紀『シン・ゴジラ』
外国作品賞:『ハドソン川の奇跡』
新人俳優賞:杉咲花、高畑充希、橋本環奈、岩田剛典、坂口健太郎、佐久本宝、千葉雄大、真剣佑


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