生田斗真「食事の用意も当たり前だと…」 “女性”を演じて母のありがたさを再確認

2017年2月25日 / 16:42

「第67回ベルリン国際映画祭」での感動を振り返った桐谷健太

 映画『彼らが本気で編むときは、』の公開初日舞台あいさつが25日、東京都内で行われ、出演者の生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、荻上直子監督が出席した。

 本作は、優しさに満ちたトランスジェンダーのリンコ(生田)と、彼女の心の美しさに引かれ、全てを受け入れる恋人のマキオ(桐谷)、カップルの前に現れた愛を知らない孤独な少女トモ(柿原)が、それぞれの幸せを見付けるまでの心温まる60日を描く。

 生田は「本日はありがとうございます。世の中ではプレミアムフライデーだと言って盛り上がっていますが、今日が皆さんにとっての“プレミアムサタデー”になってくれたらうれしいです」とちゃめっ気たっぷりにあいさつして、会場を盛り上げた。

 本作は、今月開催された「第67回ベルリン国際映画祭」に出品され、「テディ審査員特別賞」と「観客賞(2nd place)」をW受賞した。

 現地に足を運んだ生田が「本当に現地のたくさんの方々にこの映画が届いたんだなと、いい手応えを感じて日本に帰ってくることができました」と喜びを語った。

 海外の映画祭に参加するのは初めてだったという桐谷も「上映後に皆さんがスタンディングオーベーションをして、本当に長い間拍手をしてくれたので、しみじみとうれしいなと思いました」と振り返った。

 「テディ審査員特別賞」は、LGBTをテーマにした優れた作品に与えられるもので、日本映画が同賞を受賞するのは本作が初。審査員の評価コメントが改めて読み上げられると、生田は「本当にうれしいし、ありがたいです」としみじみ語った。

 そして、現地の観客の大きなリアクションを振り返りつつ「やっぱり“日本映画って面白いでしょ!”と思ったし、これからの日本映画の可能性をもっと広げていくべきだと感じました。自分もその力添えができればと強く思います」と言葉に力を込めた。

 一方、さまざまな母と子の関係を描いた本作にちなんで、「本作に関わる中で、自分のお母さんを思うことはありましたか?」と尋ねられた生田は、「僕が演じたリンコさんがトモちゃんのためにたくさんのごちそうを振る舞うシーンの撮影中に、僕も母親のことをふと思い返しました」と述懐した。

 「実家にいる時は、テーブルに座ったらご飯が出てきて、『ごちそうさま』と言ったら洗い物もしてくれる。それを当たり前のように思っていたけれど、きっと僕の母親も、今日はこういうものを食べさせてあげようとか、栄養が偏らないように野菜を入れようとか、いろんなことを考え、愛情を持ってご飯を作ってくれていたんだなと思って…。いまさらながら、きちんと『ありがとう』と伝えなきゃいけないと思いました。母は偉大だなと感じました」と思いを口にした。

(左から)荻上直子監督、柿原りんか、桐谷健太

(左から)荻上直子監督、柿原りんか、桐谷健太


芸能ニュースNEWS

「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」「まさに『ノー・シェークスピア ノー・ライフ』というドラマだった」「最後はうるじい(井上順)もトニー(市原隼人)も楽しげに稽古していてよかった」

ドラマ2025年12月18日

 「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)の第11話(最終話)が、17日に放送された。  脚本・三谷幸喜、主演・菅田将暉による本作は、1984年の渋谷「八分坂(はっぷんざか)」を舞台に、1人の演劇青年が老若男女総 … 続きを読む

「スクープのたまご」通報かスクープか…週刊誌記者が直面  「『週刊千石』はいいチーム」「人脈と信頼が大切」

ドラマ2025年12月17日

 奥山葵が主演するドラマ「スクープのたまご」(TBS系)の第11話が、16日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、大手出版社の「週刊誌」の編集部を舞台に、1人の若き新人記者・信田日向子(奥山)の目を通して“週刊誌の存在意義 … 続きを読む

「新東京水上警察」最終回、ラストの意味深な人影に考察合戦展開 「まさか黒木? 続編あるのか?」「続編は礼子が刑事に?」

ドラマ2025年12月17日

 佐藤隆太が主演するドラマ「新東京水上警察」(フジテレビ系)の最終話が、16日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  本作は、水上警察を題材にし、佐藤隆太演じる碇拓真刑事と水上警察署のチームが、東京の海や川を警備艇で駆け巡り事件を追う、大 … 続きを読む

「娘の命」“沙織”新川優愛の狂気が爆発 「レイコの孤独が胸に刺さった」「復讐に成功してほしい」

ドラマ2025年12月17日

 齊藤京子と水野美紀がW主演するドラマ「娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?」(カンテレ・フジテレビ系)の第11話が、16日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、55歳の母・篠原玲子(水野)が、壮絶なイジメで娘を死に追い … 続きを読む

「ちょっとだけエスパー」「また野木亜希子さんの脚本にやられた」「結局、生きていくことが最大のミッションなんだな」

ドラマ2025年12月17日

 「ちょっとだけエスパー」(テレビ朝日系)の第9話(最終話)が、16日に放送された。  本作は、会社をクビになり、人生詰んだサラリーマン(大泉洋)が、“ちょっとだけエスパー”になって世界を救う姿を描く完全オリジナルのSFラブロマンス。脚本は … 続きを読む

Willfriends

page top