斎藤工「映画の出前が僕らしいかなと思った」 移動映画館で福島の子どもたちと交流

2015年7月28日 / 15:28

 俳優の斎藤工が発案した「cinema bird(移動映画館)」プロジェクトが26日、福島県広野町のふたば未来学園高校で開催された。

 同プロジェクトは、劇場体験をしたことのない子どもたちや劇場のない地域の人々に映画体験という娯楽を届けることを目的に発足。2014年11月に宮城県石巻市で初回が開催され、今回が2回目となる。

 斎藤は「僕は映画館で育ったようなもの。記録とか記憶は風のように抜けていくけど、映画館でいろんな主人公と自分を重ねて見てきた物語は自分の細胞レベルに蓄積されている気がする。今の仕事、映画に愛情が続くのはそんな“魔法小屋”のおかげだと思う」と語り、「3.11後に映画館を調べたら福島県他の劇場数が減っていた。その時から何かできないかと試行錯誤していたけど、映画の出前が僕らしいかなと思い始めました」とプロジェクト発足のきっかけを語った。

 今回上映したのは斎藤がセレクトした『小さな世界はワンダーランド』『セッション』『フラッシュバックメモリーズ』の3本。この他、複数のアーティストによるライブも行われた。

 斎藤自身が日本語ナレーションを務めたBBCアース製作のネイチャードキュメンタリー『小さな世界はワンダーランド』の上映では、約300人の親子たちが集まり、自由に動き回る子どもの姿を見た斎藤は「この景色が見たかったんです」と頬をほころばせた。

 上映後、あらためて「このプロジェクトを慈善事業とは思っておらず地域の方々とタッグを組んでお祭りを開催していくという形にしたい」と言葉に力を込めた斎藤は、「鳥が自由に羽ばたいて好きなところにとまるように、すてきな作品を届けたい。また来年も来てほしいなと思ってもらえたらうれしい。この出会いをとても大切に、1回だけでなく、10年後、20年後も続けていきたい」と熱い思いを語った。


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