【2.5次元】「デスノート The Musical」村井良大&甲斐翔真インタビュー 夜神月役に懸ける思い「ミュージカルだからこそできるものを」

2019年11月6日 / 12:00

 2020年1月20日から東京建物 Brillia HALLのこけら落としシリーズとして上演される「デスノートTHE MUSICAL」。本作の主人公・夜神月役をWキャストで演じる村井良大と甲斐翔真に、原作、そして舞台化した本作の魅力などをたっぷりと聞いた。

 

夜神月役の村井良大(左)と甲斐翔真

-まず、村井さん。本作のオファーがあったときの気持ちは?

村井 始めは「僕でいいのかな?」って思いました。すごく有名な作品ですし、その中でも夜神月というみんなが知っているキャラクターです。だからその役に自分を近づけることが果たしてできるのか、不安に思いました。でも「ぜひやっていただきたい」という言葉を頂き、精いっぱいの夜神月を演じようと思いました。

-甲斐さんはオーディションを勝ち抜いて夜神月役に決定したと聞きました。

甲斐 後から2416人の中から選ばれたと知りました。事前にその人数を聞いていたら諦めていたかも(笑)。でも、オーディションで結果を残せたのは僕の中でも自信につながっています。ただ、自分が夜神月になる、という実感はまだなく、大、大、大舞台ですからプレッシャーも感じています。

-原作は以前からご存じだったとのことですが、それぞれ本作にどのような印象を持っていますか。

甲斐 天才同士の心理ゲーム。その中で人間の本能やずる賢いところ、醜いところがフルに出ていると思っています。「共感」というと語弊がありますが、誰もが「分かる」話だなと感じます。

村井 昔から漫画で読んでいて大好きな作品でした。改めて役者になってからこの漫画を読むと、「デスノート」というアイテム(作用)一つで、これほどストーリーが無限にできるのかと思いました。しかも世界中どの国の人にも共感してもらえる作品です。シンプルであるが故の魅力にあふれていると感じています。ある意味、古典のような作品をスタイリッシュに作り上げているミュージカルだなと思っています。

-今の段階では、どんな夜神月を作り上げたいですか。

甲斐 月の人生をちゃんと歩めばうそはないかな。あえて作り込まずに挑みたいです。この2人でならおのずと違う月が生まれると思うから。

村井 夜神月はぞくっとさせる瞬間のある、面白いキャラクターです。そして、ストーリーが進むうちに、月に「してやられた」ことが気持ちよく感じるようになると思います。僕は、月としてお客さんをぞくっとさせたいと思っています。ぞくっとしたお客さんが月のファンになって、 “キラ”派になったらうれしいです。それこそが「新世界の王になる」ということにつながると思うので。

 -原作がある作品を演じる際に、気を付けていることや大事にしていることは?

甲斐 僕は、容姿はそんなに重要じゃなく、演技でお客さんを説得することができればそれでいいと思っています。原作には根強いファンの方がいるのでそれぞれに意見をお持ちだとは思いますが、僕たちはミュージカルだからこそできるものを見せていけばいいと思います。だって月もLも原作ではそもそも歌いませんから(笑)。

村井 僕も同感です。ファンの方が思うイメージと違う役者が演じる場合でも、役者がファンの方に「あれはLだね」と思わせる力があればいいと思うんです。そのためには、役者は役を演じる上での本質を間違えてはいけない。そうすれば、ファンの方が「原作はこうで、舞台はこう」と比べることもなくなると思いますし、そこから新しい月像、新しいL像が作られていくんだと思います。

-なるほど。ではご自身が演じる夜神月の見どころは?

村井 (前回、夜神月役を演じた)カッキー(柿澤勇人)が「最後の40秒間は本当に死ぬよ」と言っていました(笑)。カッキーも自分を追い込むタイプの役者なのですが、そんな人が「死ぬ」と表現する40秒間ってどのぐらい大変なんだろうと、今から不安ではありますが…でも、そこが確実に見どころになるだろうと思います。

甲斐 心理戦を描いたシーンでは、ささいなしぐさ、目の動き、首の向きという細かな部分にも注目してもらいたいです。生で見ることができる舞台では、そういった小さなことまでお客さんが目にすることができると思うので、作り込んで演じたいなと思います。

 
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