【2.5次元】「デスノート THE MUSICAL」高橋颯インタビュー、初ミュージカルに向けた思い「意地でも食らいついてやる」

2019年11月13日 / 12:00

 2020年1月20日から東京建物 Brillia HALLのこけら落としシリーズとして上演される「デスノートTHE MUSICAL」。夜神月役の村井良大&甲斐翔真に続き、エル役の高橋颯に、作品への思い、そして初ミュージカルへの意気込みを聞いた。

エル役の高橋颯

-非常に注目度の高い作品ですが、出演が決まったお気持ちは?

 本当に注目度の高い作品で、原作のファンの方はもちろん、ミュージカルのファンの方からも注目されていると思います。僕は新人なので、多大なるプレッシャーを感じております。

-原作を読んで、どんなところに魅力を感じましたか。

 あまり難しいことは言えないですが…。とにかく“クール”な作品だと思いました。絵も格好いいですし、世界観もすごくて。「ノートに名前を書かれた人間は死ぬ」というのは、あくまでもファンタジーではありますが、命のやり取りなど、取り扱っているテーマは現実世界につながるものが含まれていて、だからこそ現実離れした設定でも、ここまで愛されている作品なのだと思います。もっと理解を深めていこうと研究中です。

-前回の公演はご覧になりましたか。

 DVDで見させていただきました。とにかく、役者さんと作品自体のエネルギーのすごさに圧倒されました。今回、キャストが変わるので、前回と全く同じものになるわけではないですが、それでもこの作品で僕がエル役をやるのかと思うと、怖い気持ちと同時に楽しみな気持ちにもなりました。僕は、お芝居の経験もほとんどないのですが、ミュージカルは今回が初めてなんです。なので、前回公演を見て、これがミュージカルなんだとすごい勉強になりました。

-高橋さんはこれまでもアーティストとして歌を歌われていましたが、そういった歌唱とミュージカルは全く別物に感じましたか。

 そうですね。ミュージカルって歌じゃないなって思いました。メロディーとリズムがあるので歌っぽく聞こえますが、歌とはまた違うものなんだと思います。ミュージカルは、せりふにたまたま音とリズムがついているだけというか…。なので、僕が今まで経験してきた歌とは全く違うと思いました。ただ、発声方法だったり、声を使う仕事をしていたという意味では、これまでの経験が役に立つこともあるのかもしれないですが。

-ミュージカルにはもともと興味があったんですか。

 ミュージカルのみならず、今まさに舞台というものを勉強中です。先日、ミュージカルではないですが、(本作の演出家でもある栗山民也が演出を手掛ける)「組曲虐殺」を観劇させていただいたり、今はとにかくたくさん作品を見て勉強しています。

-そんな中、歌稽古もスタートしたそうですね。

 公式サイトでミュージックビデオが公開されましたが、それに向けては、音楽監督のジェイソン・ハウランドさんが来日してくれて、彼のボイトレ(ボイストレーニング)も受けさせていただきました。ジェイソンさんに習い、ミュージカルでは一度、メロディーと歌詞を忘れなくちゃいけないのかなって、今、仮説を立てています。まずはせりふとしてその言葉を表現してみて、そこにリズムがつくというようなイメージで練習しています。

-お芝居の面ではいかがですか。本作は、漫画が原作ですが、高橋さんの初舞台となった「部屋と僕と弟のハナシ」はオリジナル作品でしたよね。原作があるもの、ないものの違いは感じていますか。

 原作があると、まずは原作という見本から役をより深く理解して作っていけるので、いいな、と感じています。特に今回は、世界的に人気のあるキャラクターなので、必死に掘り下げる作業をしているところです。

-今現在、エルをどう演じたいと考えていますか。

 今まで難事件をゲーム感覚で楽しんでいたのに、今回のキラ事件では命を賭ける戦いになります。それまで誰にも顔を知られず、裏で上から指示していただけなのに、命を賭けるほどというのは、つまりそれは、キラがどれだけ凶悪なことをしているかの裏付けでもあると思うので、そこを感じながら演じたいと思っています。エルはとっつきにくいキャラクターではありますが、強い正義感の持ち主だと思っているので、それも表現できたらいいなと思います。

 
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