エンターテインメント・ウェブマガジン
田渕久美子作・脚本のNHKドラマ「美女と男子」(14日スタート、毎週火曜日午後10時、連続20回)で、IT企業から突然傘下の芸能事務所に出向を命じられ、スカウトした新人俳優、向坂遼(町田啓太)と共に、芸能界で奮闘するマネジャーの沢渡一子を演じる仲間由紀恵。勝手の違う世界の荒波にもまれ、向坂とも衝突を繰り返しつつも不思議な絆が芽生える日々が描かれる。コメディエンヌとしての才能を発揮する仲間に、ドラマの見どころを聞いた。
私も出演していた「花子とアン」では花子の夫である英治の弟、郁弥を演じられていましたが、その時も普段のイメージも常に笑顔で明るい感じです。でも、今回の撮影に入ってからは、私の中で郁弥という役が思い出せなくなるぐらい、遼という役を作り込んでいます。幅のある俳優さんですね。演技について二人で相談することもあります。
例えば、一子が社長から「あれ(出向)は左遷だ」と言われてショックのあまり飛び出して、遼とたまたま会うシーンがあります。(精神的に)激しく揺れている一子がそこで見つけたスターの原石をどうして拾っていくのかというシーンの二人の距離の詰め方を相談しました。あと2歩進んだ方がいいのかどうなのか。そんなことも相談できるのでとても頼もしいです。
気が強くて野心的。でもがつがつ感が強過ぎるが故に、同僚の気持ちを分かってあげることができない、とても残念な人(笑)。演じてみると想像以上にきつい女性だったので、一つ一つ現場で修正しながら作っていきました。演じるにはパワーが要ります。毎回、怒鳴ったり怒ったり。これは体力が必要だなって思いました(笑)。
結婚もしているし仕事ばかりやっているわけではないのですが、自分が弱いと思いたくなくて、自分で自分の尻をたたいて盛り上げてきた人だと思います。自立した女性として認めてもらうために頑張っている部分が大好きです。
NHKのスタジオでの撮影なので、食堂の副菜がお気に入りです。お野菜が多くてバランスがいいので(笑)。
エキストラの役だと私たちもスタッフや共演者から構われなくなってきます。それにエキストラの方はご自分で防寒対策もしていて、自分で役を作っているんです。いろいろ新しい発見がありました。
こういうタイプの年下男子を、お姉さんたちは「育てがいがある」と感じていると思います(笑)。本気になれるものを見つけた時の彼はすてきだなと思います。視聴者の方も一子と同じような気持ちで見守ってくれると思っています。
彼らが人として、どう成長できるか。これからあっという出来事も起きますので楽しみにしていてください。
映画2025年12月5日
戦争がもたらす狂気を圧倒的なリアリティーで描き、第46回日本漫画家協会優秀賞を受賞した武田一義の戦争漫画をアニメーション映画化した『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』が12月5日から全国公開された。太平洋戦争末期、激戦が繰り広げられたペリリ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月4日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
WOWOWで毎週(日)午後10時より放送・配信中の「連続ドラマW シャドウワーク」は、佐野広実の同名小説を原作にしたヒューマンミステリー。 主婦の紀子は、長年にわたる夫の暴力によって自己喪失し、すべて自分が悪いと考えるようになっていた。 … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、まもなくクライマックスを迎える。これまで、いくどとなく視聴者を驚かせてきたが、第4 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む